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[このひと] ‘独島守り’古地図, 高いなりの値打ち

原文入力:2010-02-17午後09:57:19(1341字)
東海・独島 関連古地図を公開した保坂祐二教授

キル・ユンヒョン記者

←保坂祐二(54・世宗大教養学部)教授

"古地図が元々高価です。出てくれば(収集家が多くて)すぐに無くなります。"

来月2日から汝矣島の国会図書館1階で開かれる東北アジア歴史財団の‘東海・独島 古地図展示会’で古地図4点を新たに公開する保坂祐二(54・写真・世宗大教養学部)教授は自他ともに認める独島関連専門家だ。この間、彼が今までに書いて出した独島関連論文は10編余りに達し、<日本の古地図にも独島はない>(2005)等の研究書2冊も出した。

彼の名前は日本式の‘ホサカ ユウジ’だが、国籍で見るならば厳然として韓国人だ。1988年韓国へ渡ってきて2003年に韓国国籍を取得したためだ。彼はこの間 「独島論争で日本に勝つには第3者までも説得できる細心な論理展開をしなければならない」と主張し‘事実’よりは‘主張’に傾斜した韓国内独島関連議論に新鮮な衝撃を投じることもした。

歌手キム・ジャンフン氏後援支援金により日本で発掘
1868年地図では日本海単独表記せず

保坂教授は 「独島関連古地図を発掘・購入するのに歌手キム・ジャンフン氏の助けが大きかった」として笑った。

平素から独島問題に深い関心を持ってきたキム・ジャンフン氏は、昨年11月独島と関連して旺盛な活動を展開している保坂教授,民間サイバー外交使節団‘バンク’,‘韓国広報専門家’ソ・ギョンドク氏などに独島関連事業に使ってくれとして、各々1億ウォンを寄贈した。保坂教授はこのお金で昨年と今年の2度日本に渡って行き、‘独島・東海’関連古地図4点を発掘する成果を上げた。希少な原本古地図は韓国通貨で2千~3千万ウォンの値をつけている。

彼が今回発掘した‘官許大日本四神全図’を見れば、東海の韓国側は‘朝鮮海’,日本側は‘日本 西海’と表記した点が眼につく。地図を作った人は日本の有名地図製作者 橋本玉蘭斎(1807~78)で、日本の明治元年である1868年に製作された。民間で製作した地図ではあるが、日本官庁の認可を受けた官許地図だ。東北アジア歴史財団では 「東海・日本海表記主張を後押しする良い先例になるだろう」と話した。

また他の地図‘大日本全図’(1877年)も注目を惹く。この地図を製作した主体の‘陸軍参謀局'は陸地測量部を経て現在の日本国土地理院になる。この地図には独島が日本領土に入っていない。保坂教授は 「日本陸軍参謀部が製作した‘官撰’地図に独島表記が抜けているということは1905年島根県告示以前にも日本が独島を領有してきたという日本側主張が正しくないということを示す」と説明した。
今回の東海・独島古地図展示会には保坂教授の地図4点を含め東・西洋古地図40点が展示される。

キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr,写真 東北アジア歴史財団提供

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/405155.html 訳J.S