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韓国ばかりではなかった…経験のない猛暑、ノルウェー北極圏で32.5度

登録:2022-07-11 21:00 修正:2022-07-11 23:02
6月の世界平均気温、過去3位の高さ 
5月の過去9位・1~5月の6位に比べ、急上昇 
韓国の6月の平均気温も記録上過去3位
先月27日、東京のある公園で自転車に乗っていた人が猛暑の中で休息を取り顔の汗をぬぐっている。東京では最近続いた猛暑で52人が熱射病で死亡したと推定されている/聯合ニュース

 6月の世界平均気温が平年より0.32度高く、観測史上3番目に高いことが分かった。韓国の6月の平均気温も1973年の観測開始以来3番目に高かった。

 世界気象機構(WMO)と欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス(CCCS)は11日(韓国時刻)、「先月の世界の平均気温は平年値(1991~2020年の30年平均)より0.32度高く、2019年と2020年に続き3番目に高かった」と明らかにした。5月の世界の平均気温が過去9位で、1~5月は過去6位を記録したことに比べれば、6月は世界各地で気温が大きく上がったことがわかる。

 欧州の6月の平均気温は平年より1.57度高く、2019年に次いで過去2位を記録した。スペイン、フランス、イタリアでは最高気温が40度を超えた。特にイタリアのポー川周辺では、70年ぶりに最悪の日照りと猛暑が同時に襲った。

 アフリカでも猛暑が発生し、チュニジアでは6月の過去最高気温が更新された。ノルウェーのバナクでは最高気温32.5度が観測されたが、これは北極圏では経験のない気温だ。

 平均気温の異常さは、シベリア、中国中北部地域などアジアのかなりの地域で現れた。日本の東京では延べ5日間35度を超える猛暑が襲った。米国のテキサス州ヒューストンでは6月の過去記録が更新され、中東でも平均以上の気温が記録された。南極のほとんどの地域とウェッデル海でも平均よりはるかに高い気温が記録され、カナダ北部、アフリカ中部、オーストラリア西部でも平年より高い気温が観測された。

//ハンギョレ新聞社

 一方、ロシア西部、トルコ(テュルキエ)中部、イベリア半島西部、アイルランドなどでは平均以下の気温が記録された。グリーンランド、アルゼンチンをはじめとする南米のほとんどの地域、アフリカ南部、オーストラリア東部などでも、6月の平均気温が平年より低かった。

 海洋でも高温現象が現れ、北東太平洋と南大西洋の海洋気温が平年より高かった。その反面、東太平洋の熱帯および亜熱帯地域ではラニーニャ状態が続き平年より低い気温が維持された。マダガスカル南部とオーストラリア南部のインド洋でも平均以下の気温が現れた。

 一方、韓国気象庁は6月の全国平均気温が22.4度で、平年より1.0度高く、全国的気象観測網が拡充された1973年以来3番目に高かったと明らかにした。特に6月下旬の平均気温は過去1位であり、全国の熱帯夜日数(1.2日)も最も多かった。ソウル、水原(スウォン)、春川(チュンチョン)など13地点では6月の熱帯夜が初めて観測された。特に江陵(カンヌン)では先月29日に6月としては初めての超熱帯夜(夜間の最低気温30度以上)が発生した。

イ・グニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/1050442.html韓国語原文入力:2022-07-11 14:55
訳J.S

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