原文入力:2010-02-12午後08:59:49(972字)
さらに低い国 メキシコだけ…公共福祉は平均の半分にもならず
キム・ソヨン記者
←国内総生産(GDP)対比 公共福祉 支出
我が国の社会福祉支出水準が経済協力開発機構(OECD)30ヶ会員国の中で最下位圏にあることが分かった。
韓国保健社会研究院コ・ギョンファン研究委員は12日‘社会福祉支出の国際比較’という報告書で 「2008年現在、我が国の総社会福祉支出規模が112兆1720億ウォンと集計された」と明らかにした。これは国内総生産(GDP)の10.95%に該当する規模だ。
社会福祉支出は貧困層支援,国民健康保障,老齢・失業問題などを△政府財政と社会保険△退職金および企業年金を含む法定民間福祉△寄付募金および宗教活動,企業貢献のような自発的民間福祉で保障している費用をいう。この3ヶ福祉主体の分担比率は公共福祉が75%,法定民間福祉が5%,自発的民間福祉が20%であった。
国内総生産と対比した韓国の社会福祉支出水準(10.95%)は経済協力開発機構国家中でメキシコ(7.6%)を除いて最も低かった。経済協力開発機構平均は23.7%であり、ベルギー,フランス,スウェーデンでは30%を越えている。
我が国の公共福祉支出水準は国内総生産対比8.3%で、経済協力開発機構平均(20.6%)の半分にも達し得なかった。特に公共福祉財政で租税が占める比率は0.45%であり経済協力開発機構平均(2.9%)と大きな差が生じた。
報告書は公共福祉支出比重の高い国は所得分配効果が大きいことが明らかになったと指摘した。公共福祉比重の高いスウェーデン・ドイツは相対的に所得不平等程度(ジニ係数)と老人貧困率が低い反面、比重の低い韓国・英国・米国は所得不平等程度や老人貧困率が高かった。
コ・ギョンファン研究委員は「低出産高齢化現象の深化,福祉需要の多様化などにより、今後福祉支出が更に増えざるを得ない」とし「安定した財源確保のための対策準備が要求される」と話した。
キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/404556.html 訳J.S