原文入力:2010-02-12午後09:04:22(1630字)
世宗市戦線 新局面
"強盗論 言葉尻 つかまず終息" 打ち抜け
親パク "イ・ドングァン 辞退せよ" 両者 葛藤 不可避
シン・スングン記者
李明博大統領が12日‘強盗論争’中断を注文し、‘強盗論 対 一家族強盗論’で対立したイ大統領と朴槿恵前ハンナラ党代表の対立はひとまず我慢比べに入った。しかしイ大統領がこの日、葛藤の根源である世宗市修正案処理方向に対して 「個人の考えが違っても党で決まれば従ってこそ民主的」として「討論を通じて結論」を下すことを要求したことにより、正月連休以後‘党論変更’を巡り新たな戦線が形成されるものと見られる。
また親朴槿恵系がこの日、パク前代表を "朴槿恵議員" と呼び公式的な謝罪を要求したイ・ドングァン大統領府広報首席など大統領府参謀陣の交替を要求して出たことも両者対決に新局面を予告している。
イ大統領はこの日、チョン・ビョングク事務総長などハンナラ党新任党役員らとの大統領府朝食会でパク前代表との感情的争い様相を見せた強盗論争に対して「伝達過程で誤解があったようだ」とし「互いにこれ以上は上げ足を取らず、これで終息させよう」と話した。去る9日、自身の‘強盗論’にパク前代表が‘一家族強盗論’で対応し、いわゆる‘現在権力と未来権力の全面戦争’様相に戦いが広がるや、直接論争に終止符を打ち鎮火に出たものと分析される。
親パク陣営もイ大統領の提案にひとまずは同意する様子だ。パク前代表のスポークスマン格であるイ・ジョンヒョン議員は 「感情的争いを自制しようという大統領のお言葉にあえて文句をつける必要があるか」として「パク前代表もその部分に対しては特別なお言葉はなかった」と伝えた。大統領府や親パク陣営ともに必死の対応をした前日の雰囲気とは全く違った気流だ。
しかし、こういう流れは正月を控えイ大統領とパク前代表が泥沼戦を継続する場合、国民的不信ばかりが拡大し共倒れになりかねないという両者の利害が一致したことに伴う‘一時的休戦’という分析が支配的だ。直ちにイ大統領はこの日‘強盗論争’の中断を促しながらも、元来パク前代表が頑強に拒否してきた世宗市に対するハンナラ党の党論変更を注文した。世宗市修正と関連して正面対決の意志を伝達したわけで、両陣営間の葛藤が避けられないものと見られる。
イ大統領と近い親イ直系のある再選議員は 「我々は世宗市修正を放棄できず、パク前代表も原案固守の立場を変えるわけがないだけに、正月以後の党論変更を巡り再び対立するほかはない」として 「パク前代表とは最悪の状況まで行く覚悟になっている」と話した。しかし、パク前代表側は党論変更不可方針を守っている。パク前代表のある側近議員は 「現在、世宗市党論は十分な討論を経て確定しており、2007年大統領選挙で国民と約束までしたこと」として「大統領の指示どおり党論変更を試みるならば途方もない抵抗に直面するだろう」と警告した。
‘強盗論争’過程でパク前代表を非難し公開謝罪を要求したイ・ドングァン大統領府広報首席の進退問題も論議の的だ。イ・ジョンヒョン議員は 「強盗論争中断とは別に、パク前代表がイ大統領を狙ったのでないと明らかにしたのに、虚偽事実で戦いを煽ったイ・ドングァン首席は辞退させなければならない」とし「継続して問題を提起する」と話した。親パク重鎮のホン・サドク議員もこの日あるラジオ放送に出演し「大統領の耳を握っている人々がそのようにした」として「大統領府参謀らの人事措置が必要だ」と主張した。
シン・スングン記者 skshin@hani.co.kr
原文: 訳J.S