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駐韓ウクライナ大使、韓国のミサイル生産企業訪問中止

登録:2022-04-15 02:59 修正:2022-04-15 07:50
「ミサイル援助」を直に要請しようとしたものの 
日程が事前に公開されたことで負担に
ドミトロ・ポノマレンコ駐韓ウクライナ大使が先月25日、ソウル龍山区漢南洞のウクライナ大使館で本紙のインタビューに応じている=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

 駐韓ウクライナ大使がミサイルを製造する韓国の防衛産業会社を訪問しようとしたものの、実現しなかった。

 防衛産業界の関係者の14日の話によると、ドミトロ・ポノマレンコ駐韓ウクライナ大使が今月15日にLIGネクスワンを訪問する予定だったものの、訪問することが公表されたことで取り消された。駐韓ウクライナ大使館はLIGネクスワンに訪問するとの意思を先日伝え、15日にポノマレンコ大使が京畿道城南市板橋(ソンナムシ・パンギョ)にあるLIGネクスワンを訪れることが決まった。LIGネクスワンは天弓(中距離地対空ミサイル)と新弓(携帯用地対空ミサイル)、ヒョン弓(携帯用対戦車ミサイル)などを生産している。同社は昨年、アラブ首長国連邦(UAE)に4兆ウォン(約4080億円)台の天弓輸出を成功させている。

 当初、ポノマレンコ大使は、LIGネクスワンを訪問し、ロシアと戦うためのミサイルの援助を自ら要請するとされていた。このかんウクライナは兵器の援助を重ねて要請しているが、政府は「殺傷兵器援助不可」の方針を複数回にわたって表明している。

 LIGネクスワンの関係者は、「政府の承認がなければウクライナにミサイルを援助できないため、ポノマレンコ大使が来たとしても、具体的な兵器システムではなく会社についての概括的な説明しかできなかった」と話した。LIGネクスワンは敏感な事案であることを考慮し、代表取締役ではなく海外事業部門のトップをポノマレンコ大使への説明にあてるなど、行事の公式性を低くするとともに、非公開で進めようとしていた。訪問前日の14日午後に日程が報道されたことで非公開で進めることが難しくなり、結局は訪問が取り消されたという。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は11日の国会でのオンライン演説で、「ロシアの船、ロシアのミサイルを防げる様々な軍事装備が韓国にはある」とし、「我々がロシアに立ち向かえるよう大韓民国が支援していただければありがたい」と述べ、兵器の援助を公に要請している。ウクライナは先月初めにも、韓国を含む外国に対して対戦車ミサイル、小銃などの兵器の援助を要請する公文書を送っており、今月8日の両国国防相の電話会談でも対空兵器システムの援助を要請している。

 軍の関係者は、「この間の両国の協議過程でウクライナはかなりの規模の殺傷兵器、非殺傷軍需物資のリストを作成し、支援を要請している」とし、「リストには韓国軍がプルゴム(ヒグマ)事業で確保したロシア製のT-80U戦車もあった」と語った。プルゴム事業とは、盧泰愚(ノ・テウ)政権がソ連に提供した借款を、ソ連解体後に経済状況の厳しかったロシアが返済できなくなり、1990年代半ばから戦車(T-80U)、装甲車(BMP-3)、対戦車ミサイル(Metis-M)などの兵器で返済したもの。韓国軍はロシア製戦車を30台ほど保有している。

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1038994.html韓国語原文入力:2022-04-14 18:11
訳D.K

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