原文入力:2010-02-08午後02:59:16(1587字)
放文振, 理事陣 一方的決定…労組 "放送掌握"
社長推薦の後、放文振が追認する慣例 壊れる
パク・チャンソプ記者
放送文化振興会(放文振)が8日理事会を開き<文化放送>(MBC)理事陣を一方的に決めた。これに対しオム・ギヨン文化放送社長は直ちに辞退すると明らかにした。文化放送労組と市民言論団体らは "放送掌握" 企図として強く反発しており、政権の言論掌握論難が強まるものと見られる。
オム社長はこの日午前、ソウル,小公洞のロッテホテルで放文振理事会の終了後 今日の放文振の存在意義について深く悩まなければならない。いったい何をしろというのか」として「MBC社長を辞退する」と話した。
オム社長は記者たちの追加質問が続くとすぐに「言いたいことはたくさんあるが今日はひとまずここまでに」とし沈鬱な表情で背を向けた。
キム・ウリョン理事長は理事会会議直後、記者らと会いオム社長辞退と関連して「国民を相手に話したことなのに、どうやれば拾えるというのか」とし、オム社長の辞退を既定事実化した。キム理事長は「オム・ギヨン社長が辞退すれば今日任命された理事たちの職務が空席になるのではないか」という質問に「全く問題にならない。職務代行や株主総会で決めれば良い」と話した。
放文振はこの日の内にMBC理事陣人事承認のための株主総会を正修奨学会とともに開く予定だ。
先立って放文振は理事会を開き、ファン・ヒマン蔚山文化放送社長,ユン・ヒョク副局長,アン・グァンハン編成局長をMBCの新理事陣候補に推薦した。当初オム社長は報道本部長にクォン・ジェホン報道局選任記者,TV製作本部長にアン・ウジョン芸能局長,編成本部長にアン・グァンハン編成局長を推薦したが、放文振はこれを受け入れなかった。1988年に放文振ができた以後、MBC理事陣の選定はMBC社長が推薦した後にこれを放文振が追認する形で選任されてきたが、今回その慣例がこわれた。
放文振のこの日の理事会にはキム・ウリョン理事長を含めチャ・キファン,キム・グァンドン,ナム・チャンスン,チェ・ホンジェ理事など与党側5人と自由先進党側推薦者ムン・ジェワン理事だけが参加した。野党側理事のチョン・サンモ,ハン・サンヒョク,コ・ジン理事は参加しなかった。理事会が開かれる前、理事会場に入ろうとするMBC労組員らとこれを阻もうとするロッテホテル職員,および取材陣など40人余りがもみ合い小競合いが起きた。
放文振の役員選任強行に対し文化放送労組は「軍部独裁時期にもなかった‘直轄統治’が今MBCに起きようとしている。政府のMBC掌握意図が明確にあらわれた」とし「直ちに全国代議員大会を開き全面ストライキ賛否投票実施など全面ストライキ準備作業に突入する」と明らかにした。
文化放送労組はこの日昼、中央執行委員会を開いたのに続き、午後6時には全国代議員大会を相次いで開き、今後の日程を決める計画だ。イ・クンヘン労組委員長は「落下傘社長阻止と強制選任された理事らの出勤阻止闘争をまず始める」と話した。
メディア行動はこの日声明を出し「公営放送の存立根拠として最も重要な編成,製作の自律性を傷つけるもので、政治的介入を通じて放送を政治権力の宣伝手段とするという独裁的発想に他ならない」と放文振を批判した後 「MBC構成員は今まで‘PD手帳’を守ってきたように、公営放送MBCを守るための死を覚悟した決断を示さなければならない」と注文した。
パク・チャンソプ記者cool@hani.co.kr
原文: 訳J.S