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野党 "警察過剰捜査で政党民主主義 破壊"

原文入力:2010-02-07午後09:20:56(1881字)
民主労働党 サーバー 押収捜索 反発
"公務員法違反を捜査するとして投票内容まで漁るのか" 
"ハッキングを隠ぺいするために‘事後アリバイ用’押収捜索" の疑い
警察 "当時 サーバー接続は適法…検証令状 執行したまで"

イユ・チュヒョン記者,クォン・オソン記者

←7日午前、民主労働党ホームページサーバーがある京畿城南市盆唐区のKTインターネットデータセンターで押収捜索に出てきた永登浦警察署捜査官らとこれを阻もうとする民主労働党の議員・党役員らがもみ合い激しい小競合いを行っている。 進歩政治 提供

警察による民主労働党ホームページサーバー押収捜索を巡る政治的論難が大きくなっている。7日警察が700人余りの兵力を動員し民主労働党サーバーを押収捜索し、民主労働党と民主党など野党は‘警察が不公正・過剰捜査を行っている’として強く反発した。

■野党 "政治的企画捜査だ"
野党圏では今回の捜査が政党に対する捜査に広がったことに対し、深刻な遺憾と強い疑問を表わしている。特に党運営の‘内面’をそっくり覗き見ることのできるサーバーを押収捜索対象にしたという事実に批判の焦点を合わせている。

検事出身のパク・ジュソン民主党最高委員は「政党のサーバーを押収捜索したことは政党民主主義の破壊」とし「警察の主張どおりならば、ハンナラ党など他のすべての政党も不法政党加入有無を捜査してこそ(公平に)合うことになる。そのような点で今回の捜査は企画・不公正捜査」と話した。

イ・ジョンヒ民主労働党議員は「インターネット投票システムなどは先進的な政党参加方式だが、捜査機関が秘密投票の原則まで無視し投票内容まで覗き見るならば、どんな政党がこういうシステムを作って使うだろうか」と反問した。

警察が捜査範囲を自分勝手に拡大するなど捜査権を乱用しているという批判も提起された。ユ・ソンホ民主党議員は「教師や公務員たちが特定政党に加入し、公務員法に違反したとすれば懲戒すれば良い問題」とし「政党サーバーまで漁るのは政党活動の自由を侵害すること」と指摘した。

当事者の民主労働党側は、警察が時局宣言教師捜査から意図的に方向を定めて範囲を拡張した典型的な‘別件捜査’と主張する。特に捜査初期に住民登録番号を盗用したハッキングなど、不法な手段で党員推定者名簿などを確認した後にこれを正当化しようとして‘事後押収捜索’をしたものと疑っている。

イ・ジョンヒ議員は 「今回の押収捜索は以前に警察が政党加入者と疑う人々の住民登録番号を盗用するなど、不法捜査を犯したことに対しアリバイ作りの性格が濃厚だ」とし「違法に収集した証拠なので捜査根拠資料にも使うことができなくなるや、再び押収捜索を行っている」と主張した。

■警察 "手続き踏んだ適法捜査だ"
これに対し警察は、今回の捜査が国家公務員法に違反した公務員を捜査するということだけで、民主労働党を狙ったものではないと明らかにした。公務員たちの疑惑立証のために民主労働党サーバーを押収捜索したという説明だ。また今回の押収捜索などは全て裁判官が発行した令状により執行した‘適法捜査’であるとし、標的・過剰捜査という野党圏の批判に反論した。

今回の事件を捜査中のソウル,永登浦警察署はこの日 「我々の捜査対象は政党に加入した公務員」として「民主労働党を捜査するのではなく、公務員の政治中立義務に違反し民主労働党に加入し党費を出した全教組・全公労所属公務員を捜査している」と明らかにした。
永登浦署捜査関係者は<ハンギョレ>との通話で、捜査権乱用という指摘に対し「政党だからと言って法を無視してもかまわない超法規的な存在ではない」とし「民主労働党が公党ならば、加入してはならない人々は加入させるべきでなかった」と話した。

この関係者は‘警察が党員と推定される人々の住民登録番号を盗用し、入党有無などを追跡した’という民主労働党側主張に対しては「当時、住民登録番号を利用し民主労働党サーバーに接続した後、特定人の党加入有無を確認したのは判事から適法に発行された検証令状を執行したに過ぎない」と説明した。

イユ・チュヒョン,クォン・オソン記者 edigna@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/403355.html 訳J.S