新型コロナのオミクロン変異株の下位変異であるBA.2(ステルスオミクロン)の韓国国内での検出比率が急速に増え、韓国における新型コロナの流行規模とピーク到来に影響を与えるという防疫当局の見通しが出てきた。
チョン・ウンギョン疾病管理庁長は21日、中央防疫対策本部(防対本)定例ブリーフィングで「オミクロン変異株の中でBA.2の占有率が増加しており、(専門家用の)迅速抗原検査で陽性を認めるなどにより、流行のピーク到来までの期間が延び、規模が大きくなる可能性がある」と明らかにした。オミクロンの流行が過ぎた後にBA.2による再流行が進んでいる他国とは異なり、韓国ではオミクロンが流行する状況下でBA.2の占有率が増え、同時流行による影響を受けるとの判断だ。
BA.2は、既存のオミクロンより30%ほど伝播力が高い変異株で、現在全世界の占有率が60%で優勢種になっている。韓国国内でも占有率が非常に高くなったが、今月第2週(3/6~3/12)に26.3%だったBA.2の検出比率は、先週(13~19日)には41.4%水準まで上がった。慶北大学病院のキム・シヌ教授(感染内科)は「(ステルスオミクロンにより)米国や欧州で感染者が再び増加しているように、韓国でも減少傾向への転換を妨害する要素として作用するだろう」と指摘した。