原文入力:2010-02-05午後09:50:08(1107字)
検察, 控訴状から抜き意識的隠蔽 疑惑
裁判所 判決文で明らかに
パク・ヒョンチョル記者,キム・ナムイル記者
チョン・シニル(67) セジュンナモ旅行会長が李明博大統領の兄であるイ・サンドク(75)ハンナラ党議員にパク・ヨンチャ(65・拘束起訴)前テグァン実業会長の救命請託をした事実が裁判所判決文を通じ初めて明らかになった。
検察はチョン会長の控訴状からこうした事実を除き、ハン・サンリュル(57)前国税庁長に対する請託事実のみを含ませ、政権最高実力者のイ議員を庇おうとしたのではないかという疑惑を買っている。検察は盧武鉉前大統領逝去の後に請求したチョン会長の拘束令状が棄却され、‘混ぜ合わせ不良捜査’という批判を受けていた。
ソウル中央地裁刑事合意22部(裁判長 イ・キュジン)は5日、税務調査宥和請託と共に数億ウォンを受け取り贈与税などを脱税した疑惑(特定犯罪加重処罰法の斡旋収賄など)で起訴されたチョン会長に、証券取引法違反疑惑のみを有罪と認定し、懲役8月,執行猶予2年を宣告した。パク前会長と関連した斡旋収賄,相場操作疑惑には無罪が宣告された。
裁判所は税務調査宥和請託過程を説明し、チョン会長がイ議員にも請託をしたという捜査内容を指摘した。裁判所は判決文で 「パク・ヨンチャ前会長らの要請を受けたチョン会長は、2008年8月から同年11月26日頃までハン・サンリュル当時国税庁長とイ・サンドク当時国会副議長などに数回電話で請託を行い、北京オリンピック期間中だった同年8月17日には一時帰国しハン前庁長とイ議員に請託をした」と明らかにした。
しかし検察は、チョン会長がハン前庁長に電話をかけた事実のみを控訴状に書き起訴した。捜査結果を説明する際にもイ議員については言及しなかった。先立ってチュ・プギル(54)前大統領府秘書官がイ議員に税務調査関連請託電話をかけた事実が確認されたが、検察はイ議員を調査せず‘失敗したロビー’と結論を出した経緯がある。
検察はこれに対して、イ議員を書面調査したが犯罪疑惑を発見できなかったと主張した。チョ・ウンソク 最高検察庁スポークスマンは 「イ議員は参考人身分であり、参考人調査事項は言論に公開しない」と説明した。
パク・ヒョンチョル,キム・ナムイル記者 fkcool@hani.co.kr
原文: 訳J.S