原文入力:2010-02-04午後06:57:06(1496字)
‘ろうそく集会’本 出したムン・ギョンス立命館大教授
在日同胞2世…ろうそくデモ経験記など翻訳
"社会的企業設立など市民運動 交流しなければ"
パク・スジン記者
←ムン・ギョンス(60・国際関係学)日本立命館大教授
"韓国社会と日本社会はよく似ています。若い世代の貧困,高齢化社会が産んだ老人扶養の問題,教育の危機など直面する問題が同じで、市民運動も似通ってきています。このことを日本社会に知らせることが両国が新しい次元の交流を開く道だと考え本を出しました。"
ムン・ギョンス(60・写真・国際関係学)日本,立命館大教授は昨年10月、日本で韓国のろうそくデモ現場とろうそくデモが韓国市民運動に及ぼした影響等を含め<韓国社会はどこへ行くか>をまとめ出版した。本の表紙は2008年5月、光化門と市庁一帯を埋め尽くしたロウソクのあかりの波の写真だ。
本には当時韓国でフリーランサー記者として活動していた角南圭祐(現<共同通信>記者)が著したロウソクのあかり現場,パク・ウォンソク当時狂牛病国民対策会議状況室長が獄中で書いた手紙,アン・ジンゴル当時狂牛病国民対策会議組織チーム長のロウソクのあかり経験記などを翻訳して載せた。
ろうそく集会が起きることになった背景を知らせようとパク・ウォンスン希望製作所常任理事のインタビューを通じて韓国社会全般の問題も衝いた。ソン・ソクチュン新しい社会を社会を開く研究院長の民営化問題,チョン・ウクシク平和ネットワーク代表の反転・平和運動,キム・ダルス環境運動連合広報チーム長の環境運動,キム・ソンヒ韓国非正規労働センター所長の非正規職問題などに関する文も紹介した。「<朝日新聞>は提携関係を結んでいる<東亜日報>を、<毎日新聞>は<朝鮮日報>報道を受けて伝えたために、ろうそく集会の本当の意味が日本社会にきちんと知らせられなかったのです。その躍動性と意味、この運動が日本社会に伝えるメッセージを併せて伝達したかったのです。"
ムン教授は今月初め‘ろうそく集会以後の韓国市民運動の現在’を取材するためにソウルを訪問した。済州出身の両親をもつ在日同胞2世の彼は、1998年から‘済州4・3事件を考える集い’大阪支部に於いて大阪に住んでいる4・3被害者たちの証言を記録し、犠牲者の慰霊祭を行うなどの活動を主導している。"本来は市民運動に関心が強かったのだが、この間4・3事件と関連した活動に集中しています。今後、また市民運動陣営に戻って韓国・日本両国の市民運動交流に努めるつもりです。"
ムン教授は「ろうそく集会を契機に2000年代中盤まで監視・異議申し立て・市民代理の性格を持っていた市民社会運動も再び転換点に達し、今は若い世代の貧困,教育,食べ物問題などを自ら解決する市民運動が活発になっている」として「社会的企業や村作り等で両国が交流し市民運動の力を育てなければならない」と話した。
「ただし、そのために政権は市民社会の自律領域を最大限に保障しなければならない」と前提にした彼は「全てのことを‘国家’がしようとする李明博政権下で‘抵抗’と‘変化’を同時に遂行しなければならない韓国市民運動の肩にかかる荷は重い」と話した。
文・写真パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/402892.html 訳J.S