原文入力:2010-02-03午後09:27:16(1704字)
‘危機後の金融産業’セミナー
キム・スホン記者,キム・ミョンジン記者
←3日午前、ソウル,中区,小公洞のロッテホテルで開かれた‘危機以後の韓国金融産業 再跳躍のための未来ビジョン’国際セミナーで金融持株社会長と都市銀行長らがユン・ジュンヒョン企画財政部長官の基調演説を聞いている。 キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr
"我が国の金融市場は先進国のように過度に成長できなかったという点に留意しなければならない。" (チン・ドンス金融委員長) "我が国の場合、先進国とは違い投資金融業務も現在より拡大していかなければならない。" (クァク・スンジュン未来企画委員長)
国内金融政策の責任者たちが国際的に金融規制議論が活発なこととは異なり、我が国だけの金融政策を固守するという意志を異口同音に見せた。最近オバマ米国大統領が金融危機に対する反省を契機に、強力な金融規制に立ち向かう動きを見せているが、我が国は既存の金融政策基調を継続推進するという意と解説される。いわゆる‘ボルカールール’と呼ばれるオバマの金融規制案は、商業銀行と投資銀行を分離し、商業銀行の危険投資と銀行大型化を制限する内容を含んでおり、投資銀行の業務拡大と大型化を骨格とするわが政府の金融政策とは正反対の道を歩んでいる。
ユン・ジュンヒョン企画財政部長官は3日、ソウル ロッテホテルで開かれた‘危機以後の韓国金融産業 再跳躍のための未来ビジョン’国際セミナーで基調演説を通じ 「グローバル金融環境変化を勘案し金融規制・監督システムを再整備し我が国金融産業の健全性と競争力を高めることにも力量を集中しなければならない」と明らかにした。ひとまず米国とヨーロッパを中心に展開する国際的な議論過程から目を離しはしないという話だ。
←世界は規制, 我が国は緩和…韓国金融‘マイウェイ’
だが、我が政府政策担当者らの重心は断然‘独自の道’(マイウェイ)に偏っていた。チン・ドンス金融委員長は「韓国金融が処した状況は先進金融市場とは異なる特殊性があり、グローバル次元の流れをそのまま適用することは適切でない部分が多い」と話した。チン委員長はまた 「ボルカールールは我が国にも多くの示唆点を与えている」としつつも「我が国は商業銀行と投資銀行の分離が徹底しており、銀行に対する規制も非常に強いため、ボルカールールを適用することができるかというのはまた別の問題」と主張した。
クァク・スンジュン委員長も「望ましい金融規制の方向と強度に対して(すべての国が)一律的に判断することはできない」とし 「我が国の場合は金融規制を一部緩和し小学生から中学生水準に上がろうとする状況で、最近の国際的議論をそのまま適用し金融規制を強化すれば、我が国の金融自由化水準を再び小学生水準に戻す誤りを犯すことになりかねない」と指摘した。クァク委員長はまた 「大学生がMTに行って大型事故を起こしたので、規制を強化し大学生水準の自律から高校生水準の自律を許そうとする先進国と(我が国は)差がある」と話し、先進国と我が国は背景が互いに異なるという点を浮き彫りにした。
この日のセミナーで‘金融競争力強化のための規制システム改編’に関し主題発表に立ったキム・ジュヒョン金融委事務局長もやはり「最近の金融規制関連の国際議論には先進国の見解が相当部分反映されている」とし「これに合わせて我が国の金融政策の戦略を修正することは適切でない」と主張した。キム事務局長はまた「国内金融会社らは我が国の経済規模に比べ十分には大きくない」とし「金融でのグローバル プレーヤー育成,金融ハブ推進などに対して継続して努力しなければならない」と付け加えた。
キム・スホン記者minerva@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/402745.html 訳J.S