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有害物質 有無, 調査によって‘極と極’

原文入力:2010-02-04午前08:16:20(1261字)
環境科学院ではヒ素危険値
国土部評価では検出されず
専門家たち "納得できない"

クォン・ウンジュン記者

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環境部国立環境科学院と国土海洋部の4大河川堆積物汚染物質調査結果が完全に相反することを専門家たちは納得できないことと指摘する。国立環境科学院は猛毒性有害物質であるヒ素が錦江を除く漢江,洛東江,栄山江で米国海洋大気庁(NOAA)堆積物管理基準より高い水準だと明らかにしたのに反し、国土部はヒ素がほとんど検出されなかったと主張してきたためだ。調査結果が少しずつ違うことはあっても、このように‘非検出’と‘基準値超過’という両極端を行き来するのは事実上ありえないということだ。

国土部の環境影響評価と国立環境科学院の河川湖沼堆積物モニタリング モデル事業は、まず調査時点が2009年と2008年であり異なる。また試料採取地点と試料採取地点の数も違う。4大河川全体で最も多い8ヶの堰が建設される洛東江の場合、国立環境科学院は洛東江本流だけでなく支流,ダムまで計40ヶ所を調査した。しかしダム(湖沼)と支流を除く場合、本流は計11ヶ所を調査した。国土部は環境影響評価では洛東江上流地域(慶北,安東~慶南,昌寧)は4ヶ所,洛東江下流地域(慶南,金海~慶南,昌寧)は10ヶ所など計14ヶ所を調査した。こういう差異を考慮しても、国立環境科学院と国土部の調査結果は天と地の差だ。国立環境科学院と国土部の調査地点が一致する慶北一地域の調査結果を見るとこのような疑いはより一層大きくなる。

達城郡,玄風面城下里と高霊郡,牛谷面,客基里は各々川を挟んで洛東江東側と西側に位置している。国立環境科学院は客基里で、国土部は城下里で各々堆積物調査を行った。調査の結果、客基里の調査ではヒ素が10㎎/㎏(ppm)ほどが出てきたが、城下里の堆積物からは10分の1水準(ママ)の0.1ppmが出てくるのにとどまった。また客基里の堆積物からは水銀,6価クロム,トルエンなどの有害化学物質も基準値以下が検出された。反面、城下里の堆積物からはこういう汚染物質は全く出てこなかった。

これに対し水質検査を専攻したある教授は 「現行法上、試料採取方式や分析方法が法で定められており、こういった誤差が出てくることは通常ない」と話した。

パク・チャングン関東大教授(土木工学科)は 「環境部国立環境院の調査で憂慮水準と出てきた汚染物質が1年後には全く検出されなかったということは常識的に納得が行かない」とし「これは不良調査程度ではなく環境影響評価をわい曲した不法可能性さえある」と主張した。

クォン・ウンジュン記者 details@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/402796.html 訳J.S