イスラエルが高齢層を対象に新型コロナウイルス感染症ワクチンの4回目の接種を始めたことと関連し、韓国の防疫当局は「まだ検討しておらず、効果と科学的根拠が蓄積されれば考慮する」という方針を示した。
22日午後、新型コロナ予防接種対応推進団のホン・ジョンイク予防接種管理チーム長は、中央防疫対策本部(防対本)の定例バックブリーフィングで、4回目の接種を検討するかどうかについて、「現在高齢層の3回目の接種が行われているが、4回目の接種を導入するためには3回目の接種が終わってから(その結果を)見極めなければならない」とし、「十分な外国の接種事例が重要だ。この部分についてはイスラエルの事例を見守る」と述べた。
さらに「オミクロン変異株と関連しても4回目の接種がどのような影響を与えるのか、3回目の接種が行われた国の政策動向と、4回目の接種の必要性と効果に対する科学的根拠が蓄積されれば検討する予定」だとし、「今は3回目の接種が進められている状況に集中する」と説明した。 また、防疫当局は今後の効果や安全性だけでなく、ワクチンの需給状況なども反映し、4回目の接種の実施可否について調べる計画だ。
これに先立ち、イスラエル首相室は高齢者と医療スタッフに対する新型コロナワクチンの4回目の接種を勧告したと、現地メディアが21日(現地時間)付で報道した。60歳以上と医療スタッフのうち、3回目の接種から約4カ月が過ぎた人や免疫が低下した人などが対象であり、保健部の最高行政責任者の承認を受け、本格的に推進される。イスラエルのナフタリ・ベネット首相は「イスラエルは世界で初めて追加接種(3回目の接種)を取り入れたのに続き、4回目の接種も先導するようになった」とし、「世界を襲ったオミクロン株の克服に役立つだろう」と述べた。
イスラエルは新型コロナワクチンの普及初期、世界に先駆けて1~2回目の接種を実施し、今年7月に世界で初めて追加接種を導入した。