本文に移動

ホテル考試院vs箱部屋考試院

原文入力:2010-01-26午前09:34:48(1604字)
[情報公開請求が世の中を変える]ソウル・京畿 考試院現況

ホン・ソクチェ記者

施設高級化・会社員利用
一ヶ月費用 50万~60万ウォン
モーテルなど宿泊業者と競争
正門から宿舎まで4重保安装置,24時間閉回路テレビ(CCTV)稼動,廊下には自動空気循環施設まで備えた。黄土・白炭資材で壁を作った各部屋に個別シャワー施設とトイレは基本で、コンピュータと冷蔵庫もある。

←トイレ,冷蔵庫など最新式設備を備えたソウル江南区,駅三洞のある考試院。 キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr

消火器にスプリンクラーも備わり火災対応もされている。もちろん,洋服の1,2着もかければ部屋が満杯になる程に狭苦しいのは仕方ない。

30余年間、法的管理領域の外側に放置されてきた考試院が、昨年の‘建築法施行令’改正で法的管理を受けることになり、一部考試院に‘高級化’旋風が吹いている。

考試院の主たる利用者が会社員に変わり‘考試テル’という名前が流行し、はなから‘考試’という名前を外したところも増えた。ワンルームマンション,ミニテル,ミニ ワンルーム,リビングテルなど多様な名前で呼ばれるようになり最近では‘~ハウス’という名前でも呼ばれる。1日・1週単位での投宿を望む人も多くなった。こういう‘高級考試院’の入室費用は保証金なしで一ヶ月に50万~60万ウォン台だ。ソウル江南区,駅三洞の‘Sリビングテル’関係者は「長期だけでなく短期のお客さんも増え、モーテルなど既存宿泊業と競争する様相」と話した。

だが高級考試院利用料の3分1程度で1ヶ月を過ごすことができる考試院もある。ソウル駅の向かい側の急斜面にある龍山区,東子洞がその一つだ。

非常口はなく、施設も古い
月に20万ウォン…日雇い多数
スプリンクラーなく火災にぜい弱

←狭い部屋・廊下に施設まで劣悪なソウル,龍山区,東子洞のある考試院の様子。キム・ジョンヒョ<ハンギョレ21>記者 littleprince@hani.co.kr

昨年政府が考試院関連法令を通過させた後、東子洞にあるH考試院も‘合法化’された。だが、変わったことは何もない。幅1mに足りない廊下を挟んで20ヶ余りの部屋が向かい合って並んでいる。ドアをあければ部屋一つの大きさも3.3㎡(1坪)内外に過ぎない。他の地域とは違い‘~テル’,‘~ハウス’のような‘新式の名前’に変えることも難しい。考試院長M氏は「60人余りの入室者の大部分が日雇い労働者である上に、相当数は入室料も希望勤労商品券で払う境遇なのに、‘何とかかんとかテル’という名前が何で重要か」と話した。

政府の施行令改正にもかかわらず、以前から営業してきた考試院にはスプリンクラー設置義務が免除されている。こちらで暮らしているキム・某氏は「相当数の部屋には窓がなく、非常口もなくて、ここで暮らすなら火災が出ないことを望むだけ」と言った。

去る1日から試験施行されている‘非パラッチ’のために頭を痛めるのもこれら零細考試院だ。非パラッチといは、大衆利用施設のある建物で非常口が閉じられた事例を探し申告すれば300万ウォンを限度に報奨金を支給する制度だ。宿泊費を上げにくいこの地域の考試院事業主らにとって安全問題は後まわしにならざるをえない。韓国都市研究所ソ・チョンギュン責任研究員は「政府の住宅政策が失敗し正常な住居地でない形態の考試院の間に両極化まで生じる奇形的な現象が現れている」と話した。

ホン・ソクチェ記者 forchis@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/401055.html 訳J.S