原文入力:2010-01-25午前10:17:17(3387字)
[民主労働党10年 進歩政治10年]②有権者の評価
イユ・チュヒョン記者
民主労働党創党10周年をむかえ、進歩政党10年の成果と限界を調べてみるために実施された今回の調査は少数の回答者と集中的な対話を通じ情報を捜し出す‘標的集団深層面接’(Focus Group Interview)方法を使って行われた。
今回の調査は去る22~23日、リサーチアンドリサーチ事務室で△386世代主婦(40代) △民主労働党離党後、特定政党非入党者(30~40代) △1996~2000年度入学生青年世代(30代) △民主労働党党員(20~40代)等、各々7~8人で構成された4ヶグループを対象に2時間ずつ行われた。調査参加者たちはまず電話面接を通じて調査出席意思を明らかにした有権者と一定数を単純無作為抽出しその後にこれらの紹介や提供情報により標本を追加確保する‘雪だるま標本抽出’(snowball sampling)方式を通じて選ばれた。
政党イメージ|脱党者 "朝鮮,中央,東亜日報が暴力イメージを継続烙印した"
政策評価 |主婦 "生活政策広報不足のために知っている人がいない"
分党と連帯 |主婦 "進歩新党と統合を" 青年世代 "実現不能"
10年間‘左側’が変えたことは何だったのだろうか。民主労働党新しい世の中研究所(所長 チェ・キュヨプ)が標的集団面接調査(FGI)を通じて尋ねた。386世代としての経験を共有しながらも、日常と‘接触面’が最も広い主婦たち,職場ニューフェース世代である20代後半~30代初めの若者たち,民主労働党に失望し党を離れた後、他の政党に加入しなかった人々,そして継続して党を守っている党員たちが調査に応じた。これらは各自が置かれた状況は違うが、‘言葉’(主張する名分)と‘からだ’(未熟な現場闘争方式)を乗り越え、国民の皮膚に触れる草の根政治を期待する声は一様だった。
■ "過激なイメージは言論のせい"
カン・キガプ代表の無罪判決以後、より一層論難をかもしている‘民主労働党 暴力イメージ’について参席者たちは「暴力は誤り」という前提を置きながらも、多数が言論の不公正性を挙げた。主婦イム・某氏は「言論が度々民主労働党の争う姿だけを見せるのでそうなるので、率直に言って弱い側では何でもしなければならないではないか。(与党と)妥協ができないから民主労働党がそのような役割をしている」と話した。2年前に離党したというコ・某氏は「朝鮮,中央,東亜日報が一貫して過激だという烙印を捺したため」として「実際に見て回れば、せいぜいカン代表が空中浮遊したことくらいで他に暴力的であることを見たことがない」と話した。党員たちは「疎外された人々を代弁しようとしてそうしたのにイメージだけやわらかくすればいいのか」「からだでもすることに痛快がる人々もいる」と積極的に肩を持つこともした。
しかし、20~30代側は小競合いに対して否定的な意見が多かった。カン代表の空中浮遊に対し参加者8人中‘有罪’という意見は4人であったし、1人だけが‘無罪’,‘判断が難しい’という側は3人だった。イ・某氏は「話より行動が先んじる。何か劣等感を持った党という感じがする」と話した。
民主労働党が戦闘的イメージから脱皮するためには、放送プログラムにしばしば出て国民に説得力ある姿を見せなければならないという話も出てきた。主婦キム・某氏は「以前クォン・ヨンギル,ノ・フェチャン氏が討論に出てきたのを見て‘良い事も言うんだな、おもしろい’と考えイメージが良くなった」と話した。主婦たちの間ではカン代表の‘道袍(トポ:韓国伝統の外出用礼服)とひげ’が負担になるという意見もあったが、党員・脱党者たちは「小数政党の確実なイメージ メーキング」という肯定的回答が多かった。カン代表の他に民主労働党所属の人々に対する認知度は非常に低かった。 「民主労働党の暗くじめじめしたイメージ」を刷新するために "貧しくない人","人物も支持され弁の立つ人" が必要だという意見も出てきた。
←昨年6月、釜山で開かれた民主労働党‘2009政策党大会’開幕式で参席者らが民衆歌謡を歌っている。 釜山/連合ニュース
■"主張はあるが力がない"
学校給食運動,老齢年金,店舗賃貸借保護法など民主労働党の具体的な民生政策に対しては主婦たちの関心が最も高かった。民主労働党が種をまけば与党が実を取り残念だという話も出てきた。「民主労働党が推進した良い生活政策が多いのに、民主労働党が積極的に広報をせず知っている人がいない」,「提案はうまいが仕上げは政府与党ですべてするので、ハンナラ党と李明博大統領が全部やったように考える」という意見が多数だった。
20~30代層では「民主労働党公約は弱者に全て与えようという偏向的な内容」,「理論は正しいが過程がとても過激で、選挙では票を入れるのがためらわれる」という批判が多かった。
特定政策とは別に、進歩政党である民主労働党の創党それ自体が政治文化発展に寄与したという意見も出てきた。脱党者のイ・某氏は「民主労働党は他の政党のように地域主義を基盤とせず、労働者・農民・貧民を代弁する党として可能性を示した」と評価した。
統一政策の評価では四ヶ グループの中で相互の差異が大きかった。386主婦の一部は米軍撤収,北韓との交流を肯定的に考えたが、ある人たちは「北韓に対するばら撒き」という反感を持っていた。党員たちは成果があったという評価を下しながらも「現在の対北韓政策は旧態依然であり明確な目的がない」という苦言も吐き出した。若い層では「北韓人権問題はなぜ挙論しないのか」という問いもなされ、脱党派の一部は「親北韓イメージだけを固めた」という意見も出した。
■“統合を早くしなければ”VS “今は難しい”
民主労働党と進歩新党の両者に‘傷’として残っている分党問題に対しても尖鋭な意見が交わされた。主婦たちの大多数は分党の原因を“権力暗闘”,“茶碗の中の戦い”と見た。解決法も「早く統合しなければならない」という意見が多数だった。カン代表が進歩新党に統合を提案したことに対しても友好的だったが、一方では「統合宣言からやろうということは過度に性急」,「民主労働党も何か譲歩しなければならない、刷新しなければならない」という主張も多数出てきた。しかし20~30代は主に分党原因を“理念・指向差”に求め「統合は実現の可能性がない」という意見も出した。
分党過程を見守った脱党派と党員たちの内心は複雑だった。脱党者のチョン・某氏は「二党はいつかは離れて出なければならない党だったが、そのような方式ではなかった」とし「それで進歩新党にも加入しなかった」と話した。党員ヨ・某氏は「進歩新党は正当性はあったが卑劣に出て行き、民主労働党は離党状況が広がったのに激しい討論がなかった」とし「進歩新党は党を出て行った方式に対して謝り、民主労働党は覇権主義・非民主性を討論して暴かなければならない」と話した。
民主党を含む民主連合に対しては、一部は「民主労働党の色を失いかねない」という憂慮も出てきたが、概して肯定的な雰囲気だった。特に青年世代の中では参席者8人中7人が「民主党と民主労働党の間には重なる部分があるので連合が可能だ」と話した。
今後の民主労働党の政策と関連して参席者らは‘成長’と‘分配’の間で現実的な座標を模索し、説得力ある話法を見つけなければならないと話した。党員ファン・某氏は「分配中心の政策に固執するのは間違い」としつつ「進歩的な成長戦略がないならば執権はできない」と話した。非党員たちは「金持ちたちの税金をかき集めようといえば拒否感が出る」,「急進的なことよりはスマートに話すスタイルに変えなければならない」と提案した。
イユ・チュヒョン記者 edigna@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/400760.html 訳J.S