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韓国、IAEA議長国に選出…1957年の加盟以来初めて

登録:2021-09-27 19:48 修正:2021-09-28 07:03
韓国外交部「北朝鮮核問題、朝鮮半島の平和に対する 
国際社会の支持を一層強固にしていく」
シン・ジェヒョン駐オーストリア韓国大使//ハンギョレ新聞社

 27日(現地時間)、韓国が国際原子力機関(IAEA)に加入して以来64年目にして初めて同機関の理事会議長国に選出された。

 外交部はこの日、報道資料で「韓国が27日、オーストリアのウィーンで開催されたIAEA理事会で全員一致で次期IAEA理事会議長国に選出された」と明らかにした。韓国がIAEA理事会議長職を務めるのは、1957年にこの機関の創設加盟国として加入して以来初めて。議長国の任期は来年9月までの1年であり、議長役はシン・ジェヒョン駐オーストリア兼駐ウィーン国際機構代表部大使が務めることになる。

 IAEAの理事会議長国は、8地域が持ち回りで務めるが、今回は韓国が属する極東グループの順番で、極東グループには韓国・中国・日本・ベトナム・モンゴル・フィリピンの6カ国が属している。議長国は、当該年度地域でコンセンサス(全体合意)がなされれば、IAEAの総会後に開催される理事会で承認される仕組みだ。2020~2021年会期にはカナダが議長国を務めた。

 これまでに議長国の順番を7回迎えた極東グループでは、日本が6回、ベトナムが1回議長国を担当した。これと関連して韓国外交部当局者は記者団に「今や韓国の影響力が大きくなり、日本が事実上独占してきた慣行が望ましくないということを我々が考慮」したとし「外交的努力を傾け、日本も積極的に支持し、極東グループ国家の同意を確保した」と説明した。極東グループで日本がこの間独占していたのは、IAEA内の日本の影響力と原子力分野での貢献、能力が考慮されたようだと、同当局者は付け加えた。

 IAEAは核問題に関する最高権威の国際機関であり、理事会は35カ国で構成される。IAEAの理事会では、北朝鮮核問題、イラン核問題など核の検証・査察問題▽原子力の安全▽核安保▽技術応用などIAEAの実質事案を議論・審議して総会に必要な勧告を行う。理事会の議長は年5回開かれる理事会および理事会傘下の委員会の会議を開き、会議前に主要議題ごとの事務局および地域グループ、類似の立場のグループ間の事前協議を通じて、加盟国間の立場を調整する役割を受け持つことになる。

 外交部は「(韓国が)IAEA理事会議長職を担当することになったことは、我が国が非拡散分野の模範国として原子力の平和的利用のためのこの機関の活動に積極的に貢献してきた点が反映されたと評価される」として「(これを契機に)IAEAの主要なイシューに対する我が国の関与と貢献を拡大し、北朝鮮核問題と朝鮮半島の平和安定に対する国際社会の支持を一層強固にしていく」と明らかにした。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1012910.html韓国語原文入力:2021-09-27 18:47
訳J.S

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