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ハンナラ党, 裁判所に無差別アカ攻勢

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/399808.html

原文入力:2010-01-19午後10:25:51
"裁判官 理念偏向"  "偏向した人物" 問題提起
ロウソクのあかり裁判に介入したシン・ヨンチョル辞退要求時は‘沈黙’

シン・スングン記者,キム・ナムイル記者,チェ・ヘジョン記者

保守指向の報道機関と検察に続き、執権与党のハンナラ党までが裁判所に対する大々的なアカ攻勢に出た。

アン・サンス ハンナラ党院内代表は19日院内対策会議で「一部裁判官の判決が公正でなく理念的,偏向的,独善的になればその被害は全て我が国国民が受けることになる」とし「司法制度改革は最も重要な民生問題」と主張した。アン代表は「量刑の不均衡,裁判官の独善と傲慢,若い裁判官の豊富な経験と知性と経験の不足,政治的理念の偏向などが指摘されてきており、これに対する刷新が必要だと国民が共感している」と主張した。

しかしハンナラ党のこの日提示した改革の核心は、いわゆる‘裁判所の理念偏向性’除去に収斂された。アン院内代表は「裁判官らの私的組織問題,またこのような人々を重用する偏向的な人事問題」として改革指向の判事の集いである‘私たちの法研究会’とイ・ヨンフン大法院長を正面からねらった。院内副代表のソン・ポムギュ議員は「司法府の独立,裁判の独立は国民のためにあるものであり、特定理念に偏重され天上天下唯我独尊式の判決をすることを容認しろということではない」とし「社会統合を阻害するこういう判決が続くなら国民の代弁機関である国会が立ち上がるべきだ」と主張した。彼は「司法を裁判官の専用から解放させるため与党のハンナラ党が先頭に立たなければならない」と促した。

ハンナラ党が招集した法制司法委員会ではイ・ヨンフン大法院長とパク・シファン最高裁判事に対する人身攻撃性発言まで飛び出した。チュ・ソンヨン ハンナラ党議員は「イ・ヨンフン大法院長がスタートし皆が心配していたこと」として「参加政府の時にばら撒いておいた種が芽生え、花になるのではなく雑草になった」と主張した。また彼は「パク・シファン最高裁判事は在野に20ヶ月いたし、財産登録申告が20億ウォンで最高裁判事聴聞会の時に野党強硬派法司委員の私にまで人事請託電話をした」とし「卑怯で偽善者」だと攻撃した。

しかしロウソクのあかり裁判への介入で判事たちの辞退要求が降り注いだシン・ヨンチョル最高裁判事事件時には "司法府の独立" を叫び沈黙していたハンナラ党がカン・キガプ議員無罪判決を理由に裁判所に対するアカ攻勢に出たことは、時代錯誤的であるだけでなく司法府飼い馴らしの意図が敷かれているという批判が出てきている。

イ・ホンファン亜洲大法大教授は「現在の政権から見れば、自分たちの口に合わないのだろうが、司法府自ら権力分立原則に忠実な状況」として「(与党などが)このように出て行くのは司法権を正面から侵害し過去の権威主義時期に屈従した司法府を再び作ろうとする試み」と批判した。ユン・ナムグン高麗大ロースクール教授も「1審に問題があれば控訴すれば良いことで、政治的左右対立で裁判所を批判するのは全世界で有り得ないこと」としつつ「消極的ながら検察を統制したのが裁判所であったが、今や裁判所がこれ以上検察を統制することはできない状況になり、検察は私たちの社会の治外法権地帯になるだろう」と憂慮した。

パク・クンヨン参加連帯司法監視センターチーム長は「シン・ヨンチョル最高裁判事事態の時も私たちの法研究会が主導したのではないのに攻撃するなど、イ政府になり裁判所に対する理念攻勢が続いている」とし「このような形で継続すれば判事たちが結局は顔色を見るほかはないだろう」と話した。

シン・スングン,キム・ナムイル,チェ・ヘジョン記者 skshin@hani.co.kr

原文: 訳J.S