猛暑だった今年7月、漢江(ハンガン)の水温が例年より最高3.1度高かったことが分かった。水温の上昇は魚の大量斃死(へいし)にも影響を及ぼしたものと見られる。
ソウル市保健環境研究院が5日に発表した「1994~2021年(28年間)の漢江水温測定資料」によると、鷺梁津(ノリャンジン)測定所が測定した7月の漢江の平均最高水温は26.7度だった。月平均の最高水温は、日付別の最高水温を合計した後、日数で割った平均値だ。これは過去27年間の7月の平均最高水温(24.1度)より2.6度高い。仙遊(ソンユ)測定所も今年の平均最高水温が26.8度で、例年(24.4度)より2.4度高かった。
支流では平均最高水温が30度を超えるところもあった。同研究院は、漢江や支流に多く見られるコイが生息できない限界水温が約32度であることから、深刻な状態に達したと判断している。漢江の支流にある安養川(アンヤンチョン)測定所が測った7月の最高水温は31.2度だった。これは例年の28.1度より3.1度も高い数値だ。また中浪川(チュンランチョン)や炭川(タンチョン)測定所でも例年よりそれぞれ2.3度、2.6度高い測定値が出た。
研究院は水温上昇の原因が気候変動にあると分析した。今年7月の平均最高気温は32.2度だったが、これは気象観測以来気温が最も高かった1994年(32.6度)に次ぐ高温だ。漢江の水温上昇は最近、さらに頻繁に現れている。ここ28年間、漢江(鷺梁津測定所)の7月の水温が25度を超えたのは計11回だったが、このうち6回は2014年以降に記録したものだ。
研究院は先月、漢江で起きた魚の大量斃死も、水温が上昇したためだと推定した。先月15日、九老区木甘川(モクガムチョン)では、コイなどの魚30数匹が斃死したが、当時、九老区役所が現場で測った水温は32.5度だった。また先月24日、松坡区(ソンパグ)の長旨川(チャンジチョン)でもフナなど魚400匹余りが大量に死んだが、やはり当時の水温は31.8度だった。
保健環境研究院水環境生態チーム担当者は「支流は漢江より水深が浅く、流量が少ないため、気温の変化にはるかに敏感だ」とし、「水温が高くなれば鳥類や微生物、魚類などの生物の物質代謝と呼吸が早くなり、酸素溶解度は低くなる。特に魚類のような変温動物は耐えられる温度範囲を超えると斃死する可能性がある」と説明した。研究院側は、気候変動による気温上昇が河川の生態系まで脅かす恐れがあると見て、今後、夏場の猛暑による水温関連研究を拡大していく計画だ。
同研究院は1993年から漢江の鷺梁津や仙遊など本流2カ所と中浪川や炭川、安養川の3カ所の支流に測定所を設置し、5分単位で水温など17の水質項目を測定してきた。