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"人権委員長, 龍山案件 上程中断 指示"

原文入力:2010-01-11午前07:55:32
担当調査官 "昨年 鉄道労組陳情黙殺も" 主張…規則破った越権 批判

パク・スジン記者

←ヒョン・ビョンチョル国家人権委員会委員長

ヒョン・ビョンチョル(写真)国家人権委員会委員長が先月、人権委全員委員会で議論された‘龍山惨事関連意見表明’案件と関連し、完全に内部運営規則に違反し上程自体を止めようとしたという主張が提起された。

人権委イ・某調査官は去る6日、内部掲示板にあげた文で「ヒョン委員長が先月21日キム・オクシン事務総長とシム・サンドン調査総括課長に‘今、委員たちが全員委に龍山惨事関連案件を直接上げようとしているが、これをどんな術を使ってでも中断しろ’と話した」と主張したと10日伝えられた。イ調査官は‘龍山惨事遺族が提出した裁定申請の件に関し裁判所への意見表明’案件を直接担当した担当者だ。

この案件はチェ・ギョンスク常任委員とチョ・グク,キム・ヤンウォン非常任委員が準備し、先月28日に開かれた全員委員会に上程された。だが全員委で案件を議論している途中、突然閉会を宣言し人権団体の反発をかった経緯がある。(<ハンギョレ> 1月7日付8面)

ヒョン委員長のこういう行動は人権委運営規則が定めた委員の‘議案提出権’を侵害したという指摘を受けている。人権委運営規則5条は「委員は委員会会議に2人以上の同意を得て議案を提出することができる」と定めている。常任委員たちはこれに対して11日に開かれる全員委員会で問題提起すると発表した。

チョン・テウク仁荷大法学専門大学院教授は「合議制機構である人権委で委員長が権限を乱用し龍山惨事の裁判所に意見を出そうという案件を止めようとしているようだ」とし「もし事実なら委員長としての資格が疑わしい」と指摘した。

これに対してキム事務総長は<ハンギョレ>との通話で「委員長は手続き上、事務局で準備した案件を常任委員が別に提出するのは不適切だという趣旨で話したこと」として「イ調査官が誤解しているようだ」と話した。

一方、イ調査官は内部掲示板にあげた文で、ヒョン委員長が昨年11月に全国鉄道労働組合が‘鉄道ストライキ中に警察から人権侵害にあった’とする陳情した件に対しても‘却下または棄却すること’を指示したと明らかにした。当時、棄却・却下・勧告など3種類の意見を盛り込んだ調査報告書を上げたが、ヒョン委員長が直接「‘勧告’意見をなぜ書くのか」と指示したということだ。

この陳情の件は先月、鉄道労組が自ら陳情を撤回し正式案件に上がってはいない。イ調査官は「報告を受けられた委員長様が3番目意見(‘勧告’)は除いて常任委に上げろとの趣旨の指示をし不当な指示だと考えた」と文で明らかにした。

人権委関係者は「委員長が‘追加調査’や‘再検討’等の方案を提示することはあるが、ある意見を除けと指示することは以前には一度もなかったこと」と話した。 パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/398147.html 訳J.S