原文入力:2010-01-10午後07:35:24
‘世宗市’に潜む‘政治学’
イ大統領-修正失敗すれば国政推進力 '急落’
朴槿恵-原案固守で忠清圏基盤 固める
チョン総理-側近 "挫折すればやめて出てくれば良い"
民主党-"忠清に根を下ろすことができる戦い"
先進党-支持率 一桁 脱出
ファン・ジュンボム記者,ソン・ホジン記者
世宗市修正論議には近くは6月地方選挙,遠くは2012年次期大統領選挙を控えた現在権力と未来権力の退くあたわざる生存戦争が絡まっている。政界が行政非効率性,政治信頼,国土均衡発展などを掲げ賛否対決を展開しているが、その土台には互いに違う政治的利害関係の衝突が敷かれている。
■李明博大統領,国政主導権 岐路?
世宗市修正成功可否に最も直接影響を受ける人は‘現在権力’である李明博大統領だ。イ大統領は「政治的に損だが歴史的天命」として世宗市原案推進公約を覆し修正に出た。大統領府の期待どおり忠清民心が世宗市修正に反転すればハンナラ党の朴槿恵前代表も同意し、修正案が国会を通過すればイ大統領は国政運営にはずみをつけることになる。反対に、失敗する場合は国政推進力が弱まることを避けにくい。イ大統領の側近は「世宗市修正ができなくてもイ大統領は国家百年の大計のために政治的損害を甘受した真正性ある大統領と記録されるだろう」と話す。だが、世宗市修正に込めた政府の力量と時間の消耗,国家的葛藤に対する責任から自由にはなりえないものと見られる。
■ ‘未来権力’朴槿恵,一石二鳥?
朴槿恵前ハンナラ党代表は現在、政治指導者らの中で有意な世論支持と勢力を背負いイ大統領を牽制できる唯一の人に挙げられる。現時点では最も有力な‘未来権力’だ。パク前代表は世宗市原案を固守し‘信頼の政治家’のイメージを強化する効果とともに、忠清圏を自身の支持基盤として固める効果も得ることができる。政界のある要人は「パク前代表は確実な菜園である大邱・慶北の支持に忠清圏まで抱えることにより、次期競争力を高めることができる」と話した。しかし世宗市問題を巡り継続的にイ大統領と不協和音を示したことがややもすると‘国政の足首つかみ’と映る余地がある点は負担だ。
■‘世宗市総理’チョン・ウンチャン 峠道?
チョン総理が世宗市修正に成功する場合、彼の政治的地位は一段階上昇するものと見られる。修正に失敗する場合にも、チョン総理としては失うものがあまりないというのが側近たちの分析だ。チョン総理のある側近は「チョン総理こそ世宗市修正に全身を投じて、挫折した場合はきれいにやめて出てくれば良い」として「損をするものがない」と話した。2005年に行政中心複合都市党論に反対しハンナラ党議員職を投げたパク・セイル ソウル大教授のように、チョン総理が責任ある態度を取る場合、原則ある政治指導者のイメージを得ることができるということだ。しかし世宗市修正失敗は昨年就任以後この問題の先鋒を担いできたチョン総理に大きな政治的打撃になるという分析が多い。
■民主党 対 自由先進党, 忠清争奪戦
1997年と2002年の2度の大統領選挙で民主党は大田・忠清圏で各々41万票,26万票差で優位を記録し政権を取った。政権再奪還を狙う民主党としては、来る6月と2012年の大統領選挙で忠清圏の支持が必須だ。民主党核心党役員は「現在、大田と忠南で民主党の拠点をたくさん喪失したが、世宗市原案死守闘争は党が忠清に根をおろすことができるのかが懸かっている重大な戦い」と話した。彼は '朴槿恵党’が別にあるのでない限り、ハンナラ党の分裂は加速化し忠清圏でパク前代表の影響力は落ちる」とし「与野党構図で見る時、地方選挙で民主党に有利になるだろう」と分析した。
忠清圏を基盤とする政党でありながらも、この地域の政党支持率が一桁台に留まっている自由先進党は‘世宗市死守’を突破口にしている。イ大統領と対抗するのはもちろん直ちに民主党とも鮮明な競争を強化するほかはない立場だ。
ファン・ジュンボム,ソン・ホジン記者jaybee@hani.co.kr
原文: 訳J.S