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犠牲者 埋葬したが真実まで埋めては

原文入力:2010-01-10午後10:13:31
龍山惨事 355日ぶりに汎国民葬を行った日
降りしきる雪の中 市民3000人余り共に見送り
遺族たち国民に感謝 "名誉回復助けて欲しい"

チョン・ユギョン記者,キム・ミンギョン記者,キム・ポンギュ記者

←‘龍山惨事’現場の南一堂の上にも遺族と市民の頭の上にも、これらの痛みを覆おうとするかのように真っ白な雪が降っている。惨事355日ぶりに開いた‘龍山惨事葬儀’を終えた遺族と市民3000人余りが9日午後、ソウル,龍山区,漢江路2街の南一堂ビルの前で路祭を開いている。撤去民犠牲者5人はこの日夕方京畿 南揚州市,牡丹公園の民主烈士墓地に埋葬された。キム・ポンギュ記者bong9@hani.co.kr

355日間、冷たい霊安室の冷凍庫内に寝ていた夫と父親を送る日、とめどなく泣く家族の頭と肩の上に白い雪が降った。

1年前のその日と同じ寒さの中で‘龍山惨事’で亡くなった5人は去る9日、並んで京畿 南揚州市,牡丹公園の民主烈士墓地に埋葬された。この日昼12時30分頃からソウル駅で行われた告別式と午後5時15分頃ソウル,龍山区,漢江路2街の南一堂ビル前で開かれた路祭には3000人(警察推算2500人)を越える市民が集まり最後の行く道を見送った。

‘龍山惨事撤去民民衆烈士汎国民葬’告別式が開かれたソウル駅広場は主催側が用意した椅子1200ヶ余りでは足りず、階段や通路まで人波がぎっしり埋めた。市民まで参加した葬儀委員会委員だけで8556人を数えた。天主教正義具現全国司祭団をはじめとする天主教・新教・仏教・円仏教など龍山惨事現場を守ってきた宗教家たち,労働・社会団体などはもちろんチョン・セギュン民主党代表,カン・キガプ民主労働党代表,ノ・フェチャン進歩新党代表なども共同葬儀委員として参加した。

年を越して行われた告別式で市民たちは一様に‘心の借り’を語った。サークル会員4人と共に告別式に参加したチョン・ソンユン(23・高麗大)氏は「神父様たちのように1年間席を守った人々もいるのに、一緒にいてあげられなかったという罪悪感で来た」と話した。8才になった娘と10才の甥(姪)の手をとって出てきたキム・ヨンシン(41・会社員)氏も「惨事現場に一度も行ってみられなくて申し訳ない気持ちで、最期に行くところだけでも見なければならないと思い出てきた」と話した。

京畿果川市,果川洞でビニールハウス村に住んでいるイ・チュンスク氏は、そちらの住民多数と共に告別式場を訪ね、寒さに震えている人々にカップラーメンやコーヒーなどを配った。「私たちも3年ぶりにやっと住処を得ましたよ。龍山惨事犠牲者たちを見れば、私たちの未来があのようではないだろうかという気がします。」

この日の告別式で弔辞を朗読したペ・ウンシム(故イ・ハニョル烈士の母親)民族民主遺家族協議会会長は「龍山家族たちを見る度に20年前の私自身の姿のようだ。あなた方のことが私のことで、私のことがあなた方のこと」として、遺族たちに慰めの言葉をかけた。遺族を代表し感謝辞を述べた故イ・サンニム氏の夫人チョン・ジェスク氏は「過分な愛情を戴いて感謝する。事件の真実が明らかになり亡くなった人々の名誉が回復できるように助けて欲しい」としつつも、喉がかれてしまい最後まで話をつなぐことができなかった。チョン・ユギョン,キム・ミンギョン記者edge@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/398038.html 訳J.S