原文入力:2009-12-29午後08:54:58
地下鉄で不審検問…令状もなしにDNA採取…
人権委 相談件数 増加…‘類型別 対応法’ 事例集出す
パク・スジン記者
←“人権侵害された” より大きくなった声
最近1年間に精神病院など多数の保護施設と検察・警察など公権力執行機関の人権侵害に対する相談が国家人権委員会に最も多く受けつけられたことが分かった。
人権委は2008年7月1日から2009年6月30日までに人権委人権相談センターで受け付けた1万5627件の相談事例を分析した<08-09人権相談事例集>を29日発刊した。
この事例集によれば ‘人権侵害を受けた’ として相談してきた5932件の内、精神病院など多数人保護施設の事例が2234件(37.6%)で最も多かった。警察・検察・国家情報院・軍検察部など公権力執行機関を対象にした相談が1917件(32.3%)で後に続いた。
直前の同期間に比べ相談件数も増えた。精神病院など多数人保護施設の人権侵害相談件数は2007年7月~2008年6月1748件から2008年7月~2009年6月は2234件に増加した。
検察・警察などを対象にした相談件数もやはり1746件から1917件に増えた。その内容を見れば△不公正・不公正捜査△暴行,苛酷行為,過度な銃器装具使用△過度な身体検査などの人格権侵害など伝統的な公権力乱用事例が主だったと分析された。
事例集はこういう統計とともに人権侵害相談の実事例を ‘情報人権と私生活保護’ 等、類型別に分けて説明した。
例えばある教育庁職員が 「警察が学校に訪ねてきて地域で問題がある学生たちの身上情報と父兄の住民番号,連絡先などを要求してき
たが、情報を提供してもかまわないでしょうか?」と尋ね、人権委は「刑が確定されていない学生の身上情報を任意に提供できない。人権委陳情を通じた人権委の公式意見を土台に教育庁の指針を作り警察要求に対応することができる」と助言した。
また「明洞駅を通りかかりデモ参加者に誤認され、48時間拘禁されました」という訴えのような、ろうそく集会過剰鎮圧と関連した相談で人権委は「現行犯逮捕時にも刑事訴訟法上の合法的手続きに従わなければならない。警察の適法手続き可否に対し人権委に陳情し判断を受けてみなさい」と助言している。
人権委関係者は「今回の事例集は2008年下半期から2009年上半期まで、韓国社会にどんな人権侵害があったかを示している」として「国民がこれを通じて公権力から受ける人権侵害に効率的に対応し国家機関も人権感受性を高める契機になることを願う」と話した。事例集は人権委のホームページ(www.humanrights.go.kr)からダウンロードして見ることができる。また人権委は事例集1500部を全国地方自治体と教育庁,警察など国家機関に配布する予定だ。
パク・スジン記者jin21@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/396108.html 訳J.S