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‘スパイ助けた寃罪で20年獄中生活’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/395649.html

原文入力:2009-12-27午後10:17:31
イ・スクン妻の姪に国家賠償判決
裁判所 “一家15人に68億”

ソン・ギョンファ記者

二重スパイにされ死刑になったイ・スクン氏のスパイ行為を助けたという理由で20年を超え服役したイ氏の妻の姪とその家族たちに国家が68億ウォン余りを賠償せよとの判決が下された。

ソウル中央地裁民事合議22部(裁判長 キム・スチョン)はイ氏の妻の姪ペ・ギョンオク(71)氏とその家族14人が国家を相手に出した損害賠償請求訴訟で計68億ウォン余りを支給せよとの判決をしたと27日明らかにした。賠償金には不法行為に対する慰謝料と今回の判決宣告日までの遅延損害金が含まれた。

裁判所は「中央情報部は電気拷問・水拷問・殴打で虚偽の自白を強要し、ペ氏は20年10ヶ月の間無実の受刑生活をした」として国家に損害賠償責任があると明らかにした。裁判所は‘消滅時効が完成された’という国家の主張は信義則に反し権利濫用に該当する」と判断した。

裁判所はペ氏の夫人と子供だけでなく母親と6人の兄弟姉妹に対しても「情報機関の査察対象になりスパイの家族を持った罪人という考えで堂々とした社会生活ができなかった」とし国家が賠償しなければなければならないと明らかにした。ペ氏の子息は父親がスパイ罪で刑を受けたという事実に悲観し自殺した。またペ氏の妹はこの事件で離婚し、陸軍中尉だった弟は転役措置にあった。

北韓の朝鮮中央通信社副社長だったイ氏は1967年3月に亡命したが69年1月に偽造旅券でカンボジアに行こうとして逮捕された後、二重スパイにされ死刑になった。ペ氏はイ氏のスパイ行為を助けたという理由で20年余り服役し、2000年まで保安観察を受けた。 ソウル高裁は昨年12月再審でペ氏の国家保安法および反共法違反疑惑に無罪を宣告した。 ソン・ギョンファ記者freehwa@hani.co.kr

原文: 訳J.S