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韓国、今日から幼稚園・小学校1、2年生は毎日登校…「1学期中に他の学年へも拡大」

登録:2021-03-02 09:40 修正:2021-03-02 11:43
ソーシャル・ディスタンシング体系の改定に合わせ 
教育部、学校の密集度基準の緩和を検討
新学期の登校始業式を2日後に控えた28日午後、ソウル鍾路区昌信洞の文房具店で、小学校入学予定の子どもが母親と妹と一緒に学用品を選んでいる/聯合ニュース

 韓国では3月2日から「新型コロナ2年目」の新学期の登校が始まる。新型コロナの国内拡散後、3度目の始業だ。昨年の「高校3年生は毎日登校」の原則に加え、今年からは幼稚園児と小学校1~2年生も毎日登園・登校する。教育当局は今学期中に登校授業をさらに拡大すると発表した。

 ユ・ウンヘ社会副首相兼教育部長官は、1日付の中央日報のインタビューで「幼稚園と小学校1、2年生以外の他の学年への登校拡大は、少なくとも1学期内に行われる」と明らかにした。ユ副首相は1月に学事運営の支援案を発表した際、「段階的拡大」に言及してはいるが、時期まで明らかにしたのは今回が初めて。

 教育当局は今後、社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)体系の見直しにあわせ、学校の密集度基準を緩和し、登校人数を増やすことも検討している。ユ副首相は「ソーシャル・ディスタンシングの段階が調整されたら学校登校の密集度も拡大できるよう協議中」と明らかにした。ただし、他の学年にまで登校を拡大するためには「流行の第4波のような危機状況にならないよう徹底的に準備しなければならず、ワクチン接種の効果も検証されなければならない」ということを前提としている。

 度重なる登校延期の末、4月になって初めてオンライン始業式を行なった昨年の1学期とは違い、今年はすべての学校で遠隔授業が可能なことから、学事スケジュールを延ばす必要はなくなった。また、「コロナ教育欠損」への懸念が高まり、教育当局は昨年より登校人数を増やすため、今学期から様々な対策を講じている。

 まず、幼稚園児と小学校1~2年生は距離措置のレベル2までは学校密集度基準の適用対象から外し、残りの学年の登校が増えるようにした。現行の首都圏のレベル2、非首都圏のレべル1.5では、学校の密集度が最大で全校生徒の3分の2まで認められているが、適用除外学年を除けば、母数の全校生徒の基準自体が下がる。

 全校生徒が毎日登校することが可能な小規模学校も、昨年の4629校から今年は5567校へと938校増えた。教育当局が小規模学校の基準を従来の「300人前後」から「300人以上400人以下、クラス当たりの生徒数が25人以下の学校」へと拡大したためだ。小規模校は特殊学校(級)、農山漁村学校と共にレベル2.5までは登校授業を行うかどうかを自主的に決めることができる。

 変数となるのはコロナの拡散状況だ。現行の距離措置のレベルは今月14日まで適用されるが、新規感染者数の急増などによりレベル2.5に上がった場合などは、学校の密集度は3分の1を守らなければならず、幼稚園児や小学校1~2年、高校3年の毎日の登校も不可能になる。また、小3、中1など、他の学年へも登校を拡大すべきだという声も多い。ソウル市教育庁によるアンケート調査によると、小・中学校の保護者の73.7%は、現行の距離措置がレベル3に引き上げられない限り、全校生の3分の2が登校できるよう、学校の密集度基準を緩和することに賛成している。

イ・ユジン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/984974.html韓国語原文入力:2021-03-0202:32
訳C.M

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