本文に移動

"夜間集会 対応" 装備 準備する警察

原文入力:2009-12-16午前07:48:30
予算案に照明・撮影可能車両購入費 編成
不法行為 広報するインターネット中継事業費も含む

キム・ヨンギ記者

警察が来年7月から許可される‘夜間屋外集会’に備え、照明・撮影装置を積んだ‘多目的車両’を新たに購入するなど、集会・デモ鎮圧態勢強化に出た。特定デモが不法であることを知らせるためインターネットを通じてこれを生中継する予算も別に用意した。

15日、警察庁が国会に提出した2010年度予算案を見れば、警察は夜間屋外集会に備え、デモ隊に向けて照明を照らし警告放送と映像録画も可能な多目的車両(1台当たり1億2000万ウォン)を購入することにした。警察は当初9台を導入する計画をたてたが、国会行政安全委予算決算審査小委員会で5台分の予算が削減され4台を購入することになるものと見られる。また、来年創設される‘警察官機動隊’に7000万ウォンを投じ、夜間集会状況に備えるための新型ビデオカメラとデジタルカメラを買うことにした。この外に夜間集会の時、視野確保のために4400万ウォン相当の照明車を別に購入することにしたが、国会小委で予算が皆削られた。

先立って憲法裁判所は去る9月‘集会および示威に関する法律’の夜間屋外集会禁止条項(第10条)に対して憲法違反決定を下し、来年7月1日からは合法的な夜間屋外集会が可能になる。

警察はこれとは別に‘不法集会デモ広報体系構築事業’のための予算として8億7300万ウォンを申請し、国会小委で2億9000万ウォンの配分を受けた。この予算は集会現場に映像編集が可能な車両を配置し、集会時に発生する不法行為を警察庁ホームページとインターネット ポータル等を通じリアルタイム中継することに使われる。

この外に、警察は粉トウガラシ抽出物の‘カプサイシン’成分の薬をばらまき、デモ隊を制圧する離隔用噴射器も積極的に活用する計画だ。警察はこのために噴射器充薬車両22台(1台当たり5300万ウォン)を購入する計画だったが、国会小委で半分の11台分が削減された。この車両が導入されれば今後は噴射器の内容物を集会現場で直ちに満たすことができるようになる。これまでは別途の業者に充薬を任せてきた。

警察関係者は「夜間集会に使うだけでなく、昼には放送,罪証などを一台の車両で解決するために多目的車両を購入することにした」とし「集会・示威に対する言論報道が警察の過剰鎮圧に集中しデモ隊の暴力行為に対する報道が微弱な点に積極的に対応するためインターネット中継を推進することになった」と話した。

警察のこういう動きに批判の声が出ている。新しい社会連帯イ・チャンス代表は「望ましい集会・デモが定着するためには予算を追加で投じ新しい装備を持ってくるより、警察自らが過剰鎮圧行為をしないよう内部管理に努めることが優先だろう」と指摘した。

キム・ヨンギ記者ykkim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/393642.html 訳J.S