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釜山 人口密度 高く見えたがソウルの3分の1にもならない

原文入力:2009-12-14午後07:14:56
ソウル平方km当たり17219人…釜山4722人
蔚山市人口密度より16.3倍も高い

キム・ギョンウク記者

小説家イ・ホチョルが‘ソウルは満員だ’という小説を<東亜日報>に連載し始めたのは1966年2月のことだ。去る8月、ソウル市が発刊した‘ソウル統計年報’によれば、当時この小説家が‘満員’と宣言したソウルの人口はせいぜい(?)379万3千人に過ぎなかった。これは現在の釜山の人口より20万人多い水準だった。40年余りの歳月が流れた今、ソウルの人口は1045万人を越えた。平均的に見れば、10年ごとに光州人口より23万人多い人々がソウルに駆せ参じたわけだ。

統計庁の‘人口密度’資料によれば、2007年基準でソウルの人口密度は1万7219人と調査された。これは釜山,大邱,仁川など全国6大都市の4倍~17倍に達する数値だ。ソウルに次いで人口密度が高い都市である釜山は4722人でソウルの1/3にも達し得なかった。大邱と光州は各々2842人と2840人であり互いに似た水準であり、その次は大田の2757人,仁川2690人,蔚山1052人の順だった。

ソウルの過密化はソウルを越えて京畿・仁川の追加的人口集中を招いた。大統領直属機構である地域発展委員会が‘2008李明博政府地域発展政策年次報告書’で統計庁資料を引用して明らかにした‘首都圏と非首都圏の人口比重推計’によれば、1960年に全体人口の20.8%に過ぎなかった首都圏人口は2005年48.2%へ着実に上昇した。反面、非首都圏の人口は1960年の79.2%から2005年51.8%に低下した。

これにともなう社会的費用は年間30兆ウォンに達する。韓国交通研究院が昨年公開した‘全国交通混雑費用算出と推移分析’資料によれば、2007年ソウルの交通混雑費用は7兆320億ウォンであり、仁川,水原を合わせた交通混雑費用は何と14兆5千億ウォンに達した。全国交通混雑費用が25兆6480億ウォンであることを勘案すれば、首都圏3都市の交通混雑費用は全体の57%に達する。また首都圏は交通混雑費用の他に、毎年大気汚染改善に10兆ウォン,環境改善に4兆ウォンという過密費用も支払っている。ピョン・チャンフム世宗大教授(行政学)は「首都圏過密化にともなう不均衡な国土利用を改善し、首都圏と地方が等しく良い暮らしをするためには行政都市と革新都市が主軸になる国家均衡発展政策が必要だ」と話した。

キム・ギョンウク記者dash@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/393282.html 訳J.S