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文大統領、バイデン氏に「次期大統領」…「朝鮮半島非核化に向け緊密に協力」

登録:2020-11-10 06:15 修正:2020-11-10 07:04
「気候変動への対応にも積極的に協力」
文在寅大統領が今月9日、大統領府で開かれた首席・補佐官会議を主宰している=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9日、新たに発足するバイデン政権と共に、朝鮮半島の非核化と平和定着に向けて緊密に協力すると述べた。ジョー・バイデン次期大統領が強調してきた気候変動対策にも積極的に協力する考えを示した。

 文大統領は同日、大統領府で行われた首席・補佐官会議を主宰し、「米民主党政権には韓国の民主党政権と平和プロセスを緊密に協議し、協力してきた経験がある」とし、「韓国政府は(米国の)次期政権と共に、これまで培われた成果と経験のもと、過去を教訓にしながら、朝鮮半島の非核化と平和定着により大きな進展を成し遂げられるよう知恵を出し合っていきたい」と述べた。また「韓米間の強固な協力とともに南北が朝鮮半島問題の当事者としてより重要な役割を果たしていけることを願う」とし、南北関係の改善を韓米協力の強化と並行して推進する方針を示唆した。

 朝米関係が「トランプ-金正恩(キム・ジョンウン)首脳会談以前」に戻らないよう、最善を尽くして助けるという意思も再確認した。文大統領は「韓国政府は米大統領選挙の状況でもトランプ政権と韓米間安保協力を滞りなく進め、明日韓米外相会談を開くなど、トランプ政権と最後まで協力していく」とし、「これまでトランプ政権との間で成し遂げた大事な成果が次期政権にも継承され、さらに発展していけるよう、最善を尽くす」と述べた。文大統領は「韓米同盟の強化と朝鮮半島平和プロセスの進展にいかなる空白も生じないようにする」と付け加えた。

 バイデン次期大統領の主な関心事の一つである気候変動への対応にも積極的に協力する意向を示した。文大統領は「バイデン次期大統領が強調するカーボンニュートラル(炭素中立)と気候変動対応政策は、韓国政府のカーボンニュートラル目標及びグリーン・ニューディール政策と一致するため、協力の余地が非常に大きい」と強調し、「類似した価値志向と政策的共通点がコロナ以降の時代を共に切り開いていく土台になることを期待する」と述べた。文大統領は先月、国会施政演説で2050年までに「カーボンニュートラル」を達成すると約束した。

 文大統領は同日、「バイデン候補の当選を韓国国民と共に祝う。公式な確定までは多少時間がかかるが、米国の長年の民主的伝統や法治主義、成熟した市民意識の価値の上で選挙の最後の過程が順調に終わることを期待する」とし、米大統領選挙後初めてバイデンを「当選者(次期大統領)」と呼んだ。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/969220.html韓国語原文入力:2020-11-10 02:30
訳H.J

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