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韓国の与党代表「福島原発の汚染水処理、透明に公開すべき」日本大使に要請

登録:2020-10-23 04:57 修正:2020-10-23 08:07
駐韓日本大使と面会し、要請 
「冨田大使、要請を受け入れると答えた」
イ・ナギョン共に民主党代表(左)が今月22日午前、国会で日本の冨田浩司駐韓大使と面会する前に、記念撮影を行っている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 韓国の代表的な「知日派」政治家とされる共に民主党のイ・ナギョン代表が22日、日本の冨田浩司駐韓大使と面会し、福島原発の放射能汚染水処理に関する透明な情報公開を要請した。

 イ代表は同日午前、国会で冨田大使との面会後、記者団に対し「福島原発の汚染水処理についてすべての情報を透明に公開しなければならず、国際社会の同意を得て事を進めるべきだと要請した」と述べた。この提案に対し、冨田大使は「日本政府の方針が決まったわけではないが、韓国の懸念は理解している。イ代表の2つの要請を受け入れる」と答えたという。また、「冨田大使は、すべての情報を透明に公開しており、国際原子力機関(IAEA)も(汚染水放流が)技術的に可能であり国際慣行にも従うものという立場を示した」と付け加えた。

 福島原発から出た放射能汚染水問題は、国内の反日感情を爆発させる恐れのある敏感な問題だ。現在、日本政府は汚染水を多核種除去設備(ALPS)を通じて処理し、これを1000トンのタンクに貯蔵している。現在、汚染水タンクは1300個を超えており、日本政府はその処理に頭を抱えている。日本政府は汚染水を薄めて海洋放出する計画だが、日本の主権的決定であるうえ、IAEAなどとの共感のもとで行われるものの、韓日両国間の敏感な外交問題に飛び火する可能性が高い。

 またイ代表は「冨田大使は韓日間交流の再開と航空便の運航再開を希望した」と伝えた。さらにイ代表は「経済的措置に関する問題は強制徴用問題から派生したものであるため、それを先に解決したり、切り離して解決するのは難しい構造」だと述べた。同日の面会では、北朝鮮による日本人拉致問題も取り上げられた。チェ・インホ民主党報道担当は「イ代表が拉致問題について『韓国は南北首脳会談など、機会がある度に日本人拉致問題を取り上げた』と述べた」とし、「冨田大使は今後の韓国の協力を要請した」と伝えた。

イ・ジヘ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/966891.html韓国語原文入力:2020-10-23 02:41
訳H.J

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