原文入力:2009-12-09午前07:57:00
タミフル 容量超過調剤…年齢に合わない薬を勧めることも
キム・ソヨン記者
ファン・某(京畿安山)氏は最近4才の2番目の子供が‘新型インフルエンザA’(新型インフル)に感染したと疑われ、大学病院に行きあきれる思いをした。薬剤師のミスで抗ウイルス剤のタミフルを子供にとてもたくさん服用させることになったうえに、病院側から新型インフルを治癒するために処方した他の薬が7才以上の患者にのみ投薬できる薬だと分かったためだ。
ファン氏は去る5日夜、2番目の子供が突然熱が出て、家の近所にあるK大学病院の応急室に連れていった。子供は普段から喘息を病んでおり、からだが弱いうえに、この前上の子供(7)が新型インフルにかかり伝染った可能性があった。彼は病院の薬局でタミフルを受け取り子供にのませた。
子供がおかしな行動をし始めたのはその直後からだったと言う。ファン氏は「子供が眠らずにずっと飛び回り、泣いたり笑ったり歌まで歌うなどまるで酒に酔ったかのようだった」とし「子供が‘耳からタッタッという音がする’と言うなど、普段とは全く違う様子を見せた」と話した。翌日にもタミフルをのませたところ、やはり同様な反応を示した。ファン氏は副作用かもしれないと考え病院応急室を再び訪ねた。
病院側説明を聞いたファン氏は驚いた。15キログラム未満の子供には一回に30mgのタミフルをのませるべきところを病院の薬局のミスで45mgを渡したのだ。ファン氏は「病院側は‘土曜日夜であり当時はアルバイトの薬剤師が仕事をしていたがミスをしたようだ’と言った」とし「5日間、薬を飲ませていたらどうなったかと思うとくらっとする」と涙声で話した。
問題はここで終わらなかった。病院側はまた別の抗ウイルス剤であるリレンジャを子供にのませろと勧めた。リレンジャは7才以上の患者にのみ投薬が可能として許可された薬だ。ファン氏は「病院側の態度があまりにも情けなくてあきれてしまった」と話した。
これに対しK大病院は「医師が30mgを処方したが薬剤師がミスをした」とし「ただし今の段階では子供の状態が処方ミスによるタミフルの副作用だと断定することはできない」と明らかにした。病院はまた「リレンジャはタミフルに対する副作用が疑われる状況で、色々な代替方案の中の一つとして説明したこと」と弁明した。
キム・ソヨン記者dandy@hani.co.kr
原文: 訳J.S