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韓銀、今年の韓国の成長率をマイナス1.3%に大幅下方修正

登録:2020-08-27 20:14 修正:2020-08-28 08:57
マイナス0.2%から引き下げ…新型コロナ再拡散を反映 
基準金利は年0.5%で凍結へ
イ・ジュヨル韓国銀行総裁が27日、ソウル市中区の韓国銀行で開かれた通貨政策方向記者懇談会で発言している=韓国銀行提供//ハンギョレ新聞社

 韓国銀行が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の再拡散の影響で今年の韓国の経済成長率がマイナス1.3%に急落するだろうと展望した。

 韓銀は27日「経済展望」発表で、今年の実質国内総生産(GDP)増加率を5月に展望した-0.2%から-1.3%に下方修正した。こうした展望が現実となる場合、韓国経済は1998年の外国為替危機(-5.1%)、1980年のオイルショック(-1.6%)に続き、史上3番目に低い成長率を記録することになる。韓銀は、来年の成長率展望値もこれまでの3.1%から2.8%に下方修正した。今年の消費者物価上昇率展望値は0.4%で、0.1ポイント上方修正した。

 こうした韓銀の展望は、「韓国国内での新型コロナ再拡散が10月から次第に落ち着き、世界的な拡散は来年の中盤以後に次第に落ち着く」という基本シナリオを前提として推算された。これとは別に「国内での再拡散が冬まで、世界的拡散は来年末まで持続する」とする悲観的シナリオでは、今年の成長率が-2.2%まで墜落すると見通した。

 韓銀は消費と輸出の回復傾向が予想より緩いと判断した。民間消費は対面サービスの制約などにより今年3.9%減ると展望した。輸出は半導体景気の回復遅延などにより4.5%マイナス成長すると予想した。このような展望は、すべてソーシャル・ディスタンシングがレベル2のまま維持されるという仮定から出ている。イ・ジュヨル韓銀総裁はこの日の記者懇談会で「ソーシャル・ディスタンシングがレベル3に引き上げられる場合、国内の実物経済の回復傾向が制約を受け、金融市場にも影響を与えるだろう」と話した。

 韓銀はこの日、金融通貨委員会を開き、全員一致で基準金利を年0.5%のまま凍結することを決めた。

ハン・クァンドク先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/959650.html韓国語原文入力:2020-08-27 19:44
訳J.S

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