新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の再拡散で韓国政府の「ソーシャル・ディスタンシング」(社会的距離措置)が強化されたことを受け、8月29日に予定された共に民主党の党大会もオンラインで行われる可能性が高まった。
アン・ギュベク民主党全党大会準備委員長は18日「コロナ禍の中、党が(防疫などを)積極的に先導しなければならない立場にあるため、それに関連した事項を考慮せざるを得ない」としたうえで、「臨場感を持たせるためには(全党大会の場所に予定されていた)体育館で17の市・道委員会にスクリーンを設置し、二元生放送で同時進行するのが最も望ましい。ただし、それが難しければ、オンラインで行うしかないだろう」と述べた。当初、民主党は29日にソウル松坡区(ソンパグ)のオリンピック体操競技場で、党員約1千人規模の全党大会を開く計画だった。しかし、距離措置がレベル2に引き上げられ、室内では50人、屋外では100人以上の集まりや行事が禁止されたことで、行事方式の修正が避けられなくなった。
集中豪雨により、地域別に行う予定だった党代表・最高委員候補者の合同演説会が相次いで中止になったのに続き、COVID-19の再拡散という悪材料まで重なり、ただでさえ注目度の低い政権与党の党大会が縮小を余儀なくされている。民主党は22日と23日に予定された京畿道とソウル・仁川(インチョン)の候補者合同演説会もオンラインで行うものとみられる。これに先立ち、民主党は水害で光州(クァンジュ)・全羅南道(8日)、全羅北道(9日)、大田(テジョン)・世宗(セジョン)・忠清南道(14日)、忠清北道(16日)で予定された候補者の合同演説会を中止し、全羅・忠清圏を対象にしたオンライン演説の生中継(16日)を行った。
イ・ナギョン前首相を追いかける二人の党代表候補は“逆転”を狙う機会がなくなっていると、もどかしさを訴えている。キム・ブギョム元議員の関係者は「国民の生命と健康が最優先であるため、全党大会の縮小はやむを得ないと思うが、残念だ」と述べた。禍は重なり、キム候補はCOVID-19の感染拡大への懸念から陣営の事務所も暫定閉鎖した。同じ建物にある保守団体の事務所で、COVID-19感染者が発生したチョン・グァンフン牧師と接触した2人が前日に記者会見を開いた事実が確認されたためだ。パク・ジュミン議員側も「話題と注目を集められる政策と課題を用意したのに、合同演説会はもちろんテレビ討論会まで取り消しになり、虚しい」と話した。