「ジーンズで出勤した時には何かと言われ、スカートを履いていったら『君の体形で短いスカートはちょっとないんじゃない』と言われました」「短いズボンやミニスカートで出勤したわけでもないのに、指摘が多すぎる。コートを着たら『こんなものを着てくるな』と言い、カバンを持っていると『おばさんの買い物かごみたい』と言うんです」
正義党のリュ・ホジョン議員の「ワンピース論争」以降、職場で服装の制裁を受けてきた女性たちを中心にリュ議員への共感と連帯の声が高まっている。9日、SNSには職場での「服装の指摘」を糾弾する女性たちの書き込みが相次いだ。リュ議員に支持を送る趣旨で「ワンピース出勤ルック」を着て「認証写真」を上げる人もいる。一部で主張が出たようにリュ議員の服装が国会法第25条の「品位維持義務」違反行為に該当するのか、国会に有権解釈を求める陳情を出したという人もいた。
同日、市民団体「職場パワハラ119」が公開した職場での「服装の指摘事例」によると、多くの女性労働者が事業主や上司の好みに合わせて適切な服装を要求されているという事実が明らかになった。ズボンを着用させないようにするなど、業務の効率を落とすほどの「女性性」を要求したり、「スカートは膝上3センチ以上短いのはダメ」「口紅(の色)がネズミを捕って食ったみたいだ」など、業務と関係なく服装や化粧を品評されたという情報提供が寄せられた。服装の指摘が「思ったより肉づきがいい」「お尻がぽっちゃりした」などの性暴力(セクハラ)発言につながるケースもあった。
服装の指摘が、社会各界に蔓延している性差別的な慣行とつながっているという証拠だ。昨年1月にはビリヤード連盟の審判委員長が「スカートを用意しろ」「録画放送にスカートは必須」などと言い、女性審判にだけ特定の服装を指示した事実が明らかになり、問題になった。ソウル市も「2018ニューディール雇用参加者の就職・創業プロセス教案」に「口紅の色は適正ですか」など性差別的な内容を書き、論争が起きたため教材の使用を中止した。職場パワハラ119は「服装の指摘は職場内いじめに当たり、表現によっては職場内のセクハラまたは強制わいせつ行為になる可能性がある」と指摘した。