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"軍・警に虐殺された保導連盟員 4934人 確認"

原文入力:2009-11-26午後07:09:56
真実和解委, 政府次元で初調査…2570件 処理完了
"李承晩政権 最高位層の命令と判断" …最大 20万人と推定

キム・ミンギョン記者

←ハン・ソンフン真実・和解のための過去史整理委員会,集団犠牲調査局チーム長が26日午前、ソウル,忠武路の真実和解委大会議室で‘国民保導連盟事件’調査結果を発表し証拠資料を公開している。 イ・ジョンア記者leej@hani.co.kr

韓国戦争当時、政府が国民保導連盟員だという理由で数千名を虐殺した事実が公式確認された。真実・和解のための過去史整理委員会(委員長 アン・ビョンウク・真実和解委)は韓国戦争が起きた1950年6月25日から同年9月までに少なくとも4,934人以上が軍・警により招集・連行・拘禁された後に集団虐殺された事実を糾明したと26日明らかにした。

真実和解委による調査の結果、警察は韓国戦争勃発直後に国民保導連盟員らを各地から招集し連行した後、2日~3ヶ月間留置場や倉庫などに拘禁し、左翼活動経歴が多く‘甲(A)等級’に分類された人々は大部分が同年7月初めに集団虐殺された。残りも人民軍の占領が近づき、後退する軍・警により処刑された。国民保導連盟とは李承晩政権時の1949年4月‘左翼活動経歴を持った人々を思想的に改造する’という趣旨で作られた政府系団体であり、強制的に加入させられる場合が多かった。

ハン・ソンフン真実和解委チーム長は「1950年6月28日、ソウルが人民軍により陥落し、国民保導連盟員らが北韓に同調することを憂慮し漢江以南地域で全面的な虐殺が始まった」とし「保導連盟員でない人々も左翼の家族だったなどの理由で命を奪われたケースもある」と話した。

先立って真実和解委は去る2006年10月△被害規模の集団性△命令系統の同一性△処理過程の類似性などを考慮し、国民保導連盟関連事件に対する職権調査決定を下し、受け付けられた国民保導連盟事件2570件の処理を最近終えた。

真実和解委が調査を通じ身元を確認したのは4934人だが、学界では各軍単位で100~1000人余りが殺害されたことに照らし、10万~20万人に達するものと推定している。この過程を実質的に主導したのは警察査察係と陸軍防諜部隊(CIC・Counter Intelligence Corps)だった。真実和解委は種々の国家機関が一糸不乱に動員されたという点から見て、李承晩政府最高位層の決定と命令によったと判断した。

キム・ドンチュン真実和解委常任委員は「今回の真実和解委の調査は事件が発生し59年ぶりに政府次元で進行された最も体系的な最初の公式調査」として「90%以上の被害者が真実糾明申請をしておらず、全体犠牲者の身元や規模を明らかにできなかったという限界がある」と評価した。

真実和解委は「憲法で保障された国民の基本権である生命権と合法的手続きと公正な裁判を受ける権利を侵害した」とし、国家の公式謝罪と再発防止のための法・制度的措置,被害補償のための賠・補償法制定などを勧告した。

キム・ミンギョン記者salmat@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/389982.html 訳J.S