防疫当局は、集団感染が発生した場所を公開する際、個別患者の身元が特定されないよう、動線の公開方式を変更することを決めた。梨泰院(イテウォン)のクラブを中心とした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団感染により、感染者の個人情報が過度に公開され、“個人情報晒し"に近いプライバシー侵害が相次いだことに対する補完策だ。
チョン・セギュン首相は13日、中央災害安全対策本部(中対本)会議で「検査過程で身元が流出しないよう、梨泰院を訪問したかどうかのほかには何も問わず、陽性と判明しても個人を特定できる情報を削除し、2次感染の恐れがある動線だけを最小限公開する」と述べた。キム・ガンリプ中対本第1総括調整官も同日の定例ブリーフィングで「最初の患者の動線を公開する時だけ店名など特定可能な情報を公開し、それ以降は同じ店を訪問した感染者がいても、店名などは公開しない」と述べた。防疫当局は、このような趣旨で、感染者動線公開ガイドラインを改正し、各地方自治体に通知する計画だ。
こうした措置は“隠れた患者”たちの自発的な検査を促すためのものだ。防疫当局の「感染者の移動経路など情報公開の案内」(第2版)によると、感染者の移動経路の範囲は「COVID-19の症状発生2日前から隔離日」に限定している。また、2次感染の可能性があるくらいに感染者と接触が起きた場所と移動手段は公開できるが、感染者の居住地の詳しい住所は公開しないのが原則だ。職場も不特定多数に伝播した場合のみ公開が可能だ。
しかし、一部の自治体は訪問者(感染者)の身元が明らかになるような情報や詳細な動線まで公開し、自発的な検査の雰囲気を妨げた。慶尚北道盈徳郡(ヨンドククン)の場合、今月9日に梨泰院のクラブ訪問者4人(全員陰性)の身元情報を全郡民に緊急災害ショートメッセージで送った。中対本が同日、被検査者の個人情報の保安に努める方針を明らかにした中、感染者でもない検査者の職業まで公開し、過度なプライバシー侵害という批判の声が上がった。ソウル蘆原(ノウォン)区役所の場合、梨泰院のクラブを訪れ12日に感染が確認された26人目の感染者の年齢や居住地域、詳細な動線を公開した。集団感染の恐れがある場所の動線だけを公開するという原則に反し、該当感染者の屋外移動経路まで時間帯別に詳しく掲載した。