原文入力:2009-11-22午後07:17:52
‘龍山惨事’現場訪ねたアイリーン カン アムネスティ事務総長
‘人権後退憂慮’政府に伝える
キム・ミンギョン記者,パク・ジョンシク記者
←アイリーン カン国際アムネスティ事務総長(右端)が22日午前、ソウル,龍山区,漢江路2街,龍山惨事現場を訪ね犠牲者遺族と挨拶を交わしている。 パク・ジョンシク記者anaki@hani.co.kr
"遺族に直接会い慰めて、龍山問題が一日も早く解決されることを願うという意を伝達しようと思います。" 世界的人権団体である国際アムネスティのアイリーン カン(53・バングラデシュ)事務総長は22日午前‘龍山惨事’現場であるソウル,龍山区,漢江路2街南一堂ビルを訪ねてこのように話した。2001年、女性でありアジア人としては初めて国際アムネスティ事務総長に当選した彼女は初めて韓国を訪問した。
アムネスティ事務総長の韓国訪問も1998年以後11年ぶりだ。21日韓国に来たカン事務総長は4日間にわたり人権侵害被害者と政府関係者たちにあまねく会い、韓国の人権状況を把握し国際社会の憂慮を伝達する計画だと知らされた。
カン事務総長はこの日焼香所で弔問を終えた後、犠牲者遺族たちと話を交わした。この席にはコ・ウンテ国際アムネスティ国際執行委員,ノーマ カン ムイコ国際アムネスティ東アジア担当調査官,ムン・ジョンヒョン神父なども同席した。
故イ・サンニム氏の夫人であり1審で懲役6年の刑を宣告されたイ・チュンヨン(36)氏の母親チョン・ジェスク(68)氏は「撤去民が訴えるために望楼に上がっただけなのに、政府が公権力を投じ惨事を引き起こした。政府は責任を否認し、撤去民だけに都市テロリストの汚名を着せた」と訴えた。チョ・フェジュ‘龍山惨事汎国民対策委員会’(汎国民対策委)共同代表は「龍山関連集会はすべて不許可になっている。集会・示威の自由が抑圧される現実に関心を持って欲しい」と頼んだ。
カン事務総長は遺族らに「韓国政府が国際基準に合わない法執行をしたと考える」として「韓国政府関係者に会いこれについて話す」と答えた。
彼女はこの日、龍山現場訪問に先立ち去る9月からソウル,中区の明洞聖堂で過ごしている‘龍山惨事手配犯’たちを訪ねた。パク・ネグン,イ・ジョンフェ汎国民対策委共同執行委員長とナム・ギョンナム全国撤去民連合議長などに会った席で、彼女は「私たちには自身の権利と他人の権利のために立ち上がる権利がある」として、彼らに慰労と連帯を語りかけた。
カン事務総長が去った後、遺族キム・ヨンドク(55)氏は「国際アムネスティが訪ねてきたが、この政権下では希望が見いだせない」として「釜山室内射撃場火災事件は個人の失敗なのに総理まで公開的にひざまずいて謝罪しているというのに、公権力が介入したこの事件に対してはまだ何の反応もないではないか」と話した。
一方、イ・チュンヨン氏など龍山惨事関連撤去民9人は1審で有罪を宣告された後、去る3日控訴した。また同じ嫌疑で不拘束起訴された17人に対する1審裁判は去る13日から始まった。惨事現場の南一堂ビルには一部遺族と天主教正義具現全国司祭団所属の神父・修道女など20人余りが常駐し集会を開き警察と衝突しながらミサで一日を終えている。307日の長きにわたって変わりなく反復されている‘日常’だ。
キム・ミンギョン記者salmat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/389127.html 訳J.S