慶尚北道は、慶山市(キョンサンシ)にある慶北奨学会の慶北学宿を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)軽症患者の生活治療センターとして使用しようとしたところ、住民の反対に遭い撤回した。一方、光州市は大邱の軽症感染者を受け入れるとともに、医療スタッフとマスクを支援するなど、進んで大邱(テグ)を助けている。
慶尚北道のイ・チョル知事は5日午前に慶尚北道庁で開かれた定例ブリーフィングで「慶北学宿は慶山市から(生活治療センター)指定の解除要請があったので、指定を解除する。慶山に患者が増えれば、軽症感染者は慶尚北道聞慶(ムンギョン)に送るか、別の生活治療施設に移送する」と明らかにした。慶尚北道は3日に慶北学宿を生活治療センターに指定していた。慶山で増えている軽症感染者を入所させるためだった。慶北学宿は302人を収容できる大きな施設だ。
しかし、慶北学宿周辺の珍良邑鳳会里(チルリャンウプ・ボンフェリ)の住民たちはこの事実を知り、激しく反対した。彼らは3~4日に慶北学宿の出入り口をテントで塞いで座り込みを行った。慶北学宿入口には「慶北学宿コロナ生活治療センター指定反対」という横断幕が掲げられた。慶山市のチェ・ヨンジョ市長は3日、住民たちの説得に乗り出したが、説得には至らなかった。慶北学宿のすぐ右側には慶山2次サムジュ鳳凰タウンマンション、その隣には鳳凰初等学校がある。住民たちは「慶北学宿から100メートルの距離に小学校があり、500メートル以内に65歳以上の高齢者が4000人住んでいる」として指定の取り消しを求めていた。
大邱と生活圏をともにする慶山は、慶尚北道で感染者が最も多い地域だ。慶尚北道が5日未明0時現在で集計した資料によると、慶尚北道の感染者805人のうち、347人(43.1%)が慶山から出ている。清道デナム病院がある慶尚北道清道郡(チョンドグン)の感染者は131人(16.3%)で、慶山の半分にも満たない。これは、慶山には大学が多く、新天地の若い信者が多く住むためだ。3日現在、慶尚北道に住む新天地の信者である感染者262人のうち、135人が慶山に住んでいる。
慶山市鳳会里の住民たちは慶北学宿を生活治療センターに指定することに反対したが、図らずも慶山の感染者の半分は他の地域の病院で治療を受けている。慶山市が5日朝8時現在で発表した資料によると、慶山の感染者347人(死亡2人)のうち171人は自宅隔離状態だが、残りは慶山市以外の他の地域の病院で治療を受けている。中央災難安全対策本部は5日、慶尚北道で感染者が最も多い慶山を感染症特別管理地域に追加指定した。
そんな中、光州と大邱の「タルピッ同盟」(大邱の旧称「タルグボル(達句伐)」と光州の別称「ピッコウル(光の州)」を合わせ、両都市の交流協力関係を表す語)が光を放っている。光州市は、大邱で感染者が初めて確認された2日後の先月20日、大邱に最も早く駆けつけ、マスク2万枚を届けた。また、先月28日にもマスク2万枚を追加支援し、今月4日には手の消毒薬3千本や自宅隔離者のための生活必需品セット2千セットなどを贈った。特に光州市のイ・ヨンソプ市長は今月1日、兄弟都市大邱を助けるとして、大邱地域の軽症感染者を光州で治療するという光州共同体特別談話を発表した。光州市医師会も先月28日にタルピッ医療支援団を結成し、大邱現地で医療支援を行っている。また全羅北道は5日、大邱・慶尚北道地域の感染者に対して100床あまりの病院のベッドを用意することを決めた。
文・写真キム・イル、パク・イムグン記者