原文入力:2009-11-16午後10:22:49
京仁運河 連結 15km区間…5000t級運航計画
"危険で経済性なく…環境破壊だけ" 批判
ソンチェ・ギョンファ記者
←漢江運河を利用した国内外クルーズ路線図
オ・セフン ソウル市長が16日、ソウル,漢江と‘京仁運河’を連結する長さ15kmの‘漢江運河’造成計画を発表した。しかし環境団体と専門家たちは「航路造成事業は経済性がなく環境被害を深刻化させるだけ」として憂慮を現わした。
香港を訪問中のオ・セフン ソウル市長は16日、現地特派員らと開いた懇談会で政府が推進する‘京仁運河’(京仁アラベッキル・仁川,永宗島近海~幸州大橋南端)と連結した‘漢江運河’(西海シルク航路・幸州大橋南端~汝矣島・龍山)を2020年までに完成する計画と明らかにした。このために楊花大橋の橋脚間隔を広げ旧幸州大橋の一部を撤去することにした。また汝矣島には2012年、龍山には2016年までに国際ターミナルを作り龍山国際業務地区に国内最初の水上ホテルを作る計画だと市は説明した。
2011年に京仁運河が開通すれば、2012年までに2000~3000t級の国内クルーズと5000t級の国際クルーズを新しく建造し国内外で運航する計画だ。
これについてオ市長は「セマングム・紅島・済州道などを経由する国内クルーズと中国,上海・青島・香港・マカオ,日本などを結ぶ国際クルーズが本格稼動すれば、漢江が大韓民国の観光産業を先導する核心原動力となるだろう」と話した。
しかし、国内外クルーズの運行でソウルを‘水上観光拠点都市’にするという計画は現実性に欠けるという指摘が多い。イム・ソクミン韓神大教授(経済学)は「釜山港に入港する国際クルーズは5万t級以上であり、5000t級は例えてみれば帆船水準」として「オ・セフン市長ならばそのような船に家族を乗せて20時間を越える海の旅に行くか」と批判した。イム教授は「一隻の船に120人が乗れるが、この程度の人員では旅客船を運営するのが難しいだろう」と付け加えた。
現在、仁川と中国を行き来する国際旅客船がほとんど利用されていないという点も指摘された。現在、仁川と中国の間には大連,煙台,青島など10ヶ航路に3万~5万t級の旅客・貨物フェリーが運航中だが、片道平均17~18時間かかり冬にはさらに4時間多くかかる。主に留学生やふろ敷包商人たちが利用するこのフェリーは、低価格航空会社ができ利用客も減っている。ある業界関係者は「漢江運河を通じて仁川まで行くのに5時間程度かかるはずだが、地下鉄に乗れば1時間で行ける距離を誰が5時間かけて行くのか」として「ソウルから中国に行こうとすればほとんど24時間がかかるはずだが、果たして利用客がいるのか疑問」と話した。
漢江白紙化ソウル行動は16日論評して「全世界のクルーズの平均規模が7万~8万t級、収容人員が1000人水準であることを勘案すれば、5000t級,120人規模のソウル市クルーズは危険で不便で競争力がない」として「ソウル市の無責任な旅客船計画で漢江の生態拠点である栗島(パムソム)と江西湿地が破壊される状況が憂慮される」と批判した。
ソンチェ・ギョンファ記者khsong@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/388047.html 訳J.S