原文入力:2009-11-15午後09:54:25
[釜山室内射撃場 火災惨事]
許可・点検 弱点疑惑呼ぶ…火災対応 ぜい弱
"射撃場より休憩室内部が更に焼け焦げていた"
シン・ドンミョン記者
16人の死傷者を出した釜山国際市場室内実弾射撃場は釜山の室内実弾射撃場4ヶ所のうち、最も最近開業したところだ。この射撃場は去る6日、警察と消防本部,電気安全公社の合同安全点検を受け10日にもならずに大事故が起き、安全点検に弱点があったのではないかという疑いをかけられている。警察は「今回の合同安全点検の他にも、地方警察庁単位で分期当たり1回、所轄警察署で月1回の点検を行ってきた」とし「警察は主に銃器類と実弾現況,射撃場勤務者の勤務実態などを点検し、火災と関連しては管轄消防署があたった」と話した。室内実弾射撃場は管轄地方警察庁の許可を受けなければ開業できないが、安全事故や騒音防止と関連しては規定が厳格でも、相対的に火災に対する対応はぜい弱だったことが現れた。実弾射撃の場合、スパークや摩擦熱による火災危険が常にあるにも関わらず不燃性素材使用を義務化したり非常口・脱出路を確保するようにする規定はなかった。
警察庁が定めた‘拳銃射撃場(屋内)構造設備規定’には射撃場室内の天井・壁・床を厚さ5~6㎜以上の鉄板や同等の耐弾性材質で作り実弾が撥ねる危険のある標的紙周辺の天井・壁・床には厚さ7㎝以上の木材を追加装着するように規定されている。また実弾が飛んで行く領域内には窓を設置できず、銃声が外部に漏れないよう防音装置も徹底的に備えるようにしている。実弾を保管する弾薬庫に対しても設置規定はあるが、火災に備える規定は見つけられなかった。
また火災が起きた射撃場が火災時に消防車が進入できないほど狭い路地にあり非常事態の時に射撃場外に出て行く脱出口が非常階段とエレベータ1つずつに過ぎなかったという点も問題点として指摘される。この射撃場を一度利用したことがあるというある日本人(69)は「建物が古いうえに天井が低く、換気が悪く非常時に外へ脱出するための非常待避施設もきちんとしていないようだった」と話した。
実際に火災が起こったと推定される2階射撃場外の休憩室のソファと内装材などは今回の火災惨事の被害を大きくした原因と見える。現場検証でも射撃場側は大きい被害がなかった反面、休憩室は内部が更に焼け焦げた状態だった。鎮火に参加したある消防署員は「現場に到着すると休憩室側から黒い煙が噴出していて前を識別できなかった」と話した。
火災が起きた射撃場は全体面積が277.43㎡であり、5人が同時に射撃できる射撃場と休憩室施設を備えている。2005年8月釜山地方警察庁の許可を受け開業した後、主に日本人観光客を相手に営業してきた。
釜山/シン・ドンミョン記者
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/387763.html 訳J.S