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往十里ニュータウン予定地に誰が火を放つか

原文入力:2009-11-10午後09:46:46
補償受けられず留まる借家人たち 家の周辺 同時多発火災
住民たち "撤去業者が追い出そうとして…"  CCTV設置訴える

ソンチェ・ギョンファ記者,パク・ジョンシク記者

←火に焼けて大きな穴が開いた覆い膜を通して10日午後ソウル,城東区,往十里ニュータウン予定地撤去工事現場が見える。 パク・ジョンシク記者anaki@hani.co.kr

高さ2~3mの覆い膜で囲まれた狭い路地に入った。所々火に焼けて穴が空いた覆い膜の間から醜い建物の姿が見えた。去る7日明け方2時頃、一度に7件の火災が発生したソウル,城東区,往十里ニュータウン1~2区域は道行く人1人なくものさびしかった。
10日火災現場で会った住民チュ・キョヒョン(47)氏は「去る8月から放火と見られる火災が相次いで起きた」として「まだ移住していない借家人たちの家の周辺で主に発生した」と話した。真っ黒に焼けた覆い膜と借家人たちが暮らす住宅はわずか10mも離れていなかった。火災が起こった後、往十里1洞住民センター付近の住宅と商店街等では半日間、電気・電話・有線放送が途絶えた。

不安に我慢できない住民たちは城東区庁に閉回路テレビ(CCTV)等の事前予防措置を要求しに出た。借家人たちは「まだ移住していない借家人たちの家の周辺で同時多発的に火災が起きた点、覆い膜は不織布やビニール製で火災に弱いが小規模だけ焼けてすばやく鎮火された点、発火地点が空き家で特別な発火原因がなかった点などから推測して撤去業者職員らが住民たちを追い出すために放火したことが明らかだ」と主張した。

往十里ニュータウン1区域は今月中に一般分譲される予定で、2区域もやはり撤去工事が進められまもなく一般分譲を控えている。しかし1~2区域には法で保障された‘住居移転費’と‘賃貸アパート分譲権’を共に補償を受けるために80世帯余りが残っている。

火災で家がほとんど焼けてしまった往十里1区域住民コ・ソンジュン(40)氏は 「去る8月15日、家族と妻の妹の家に行っていたところ家に火事が起こったという知らせを聞いた」として「再び火事が起こるのではと恐ろしくて妻と子供たちは対策委事務室で生活している」と話した。去る7日明け方、家の前30m地点で火災が起こったのを見ていた住民クォン・ヨンジャ(46)氏は「家の直ぐ前で火災が起こったのに、どうしてじっとしていられるか」として「火災だけでなくガス管切断事故,盗難事故も絶えず対策が必要だ」と訴えた。

イ・ウンジョン往十里1区域借家人対策委員長は「往十里1~2区域に対して防犯・巡回査察など治安を強化し臨時でもCCTVを設置しなければならない」と話した。イ委員長は去る9日、嘆願を提起しに城東区庁を訪ねたが、担当者が会わないので一緒に行った住民10人余りと城東区庁ロビーで夜通し座り込みを行った。

これに対し城東区庁は10日、住民たちの嘆願受付を拒んだ点に対して謝り「来る17日に副区庁長との面談の席を用意する」と明らかにした。住民たちは10日午後5時頃に座り込みを解いた。

ソンチェ・ギョンファ記者khsong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/387024.html 訳J.S