原文入力:2009-11-11午前07:51:30
[現場]防水工事開始…気をもむ栄山江辺住民たち
何の説明も予告もなく５日前に土地編入通知
"堰築いて水底かき出せば川をきれいにできない"
アン・クァノク記者,チェ・サンウォン記者
←４大河川事業着工式を控えた10日午後、光州南区と全南,羅州市,老安面の境界地域で、ある建設業者が工事中の様子をキム・ジェソン,キム・ポンオク,キム・ミンジェ(右側から)氏が工事現場を訪ねて見守っている。彼らは堰の右側で畑作作業をしているが事前に協議もせずに‘栄山江再生事業'に編入され、耕作ができるか心配していた。 光州/イ・ジョングン記者root2＠hani.co.kr
"政府がゴリ押しするのに私たちが何の力で防げるでしょう。" 10日午前11時全南,羅州市,老安面,鶴山里ポンホ村前の栄山江昇村堰の建設現場。住民チン・ジョンギル(72)氏が村から200m程離れたすすき畑に投入されたフォークレーン２台とブルドーザー１台を眺めながらタバコをくわえた。目に苦々しく不安な心情がにじみ出ていた。長さ540mの昇村堰建設のために臨時防水工事を始めた西側の水辺には工事現場であることを知らせる赤い旗が風にはためいていた。
"午前8時頃、重装備が入り、ススキ畑を掘り返し防水地固めすると二時間くらいで静かになりましたね。ところで私たちは天国も楽園も嫌いで栄山江はそのままでセリ農作業でもずっとできたらいいですね。" チン氏をはじめとする住民たちは益山地方国土管理庁栄山江再生事業団が住民たちの強力な反対を意識して工事を開始だけして中断した事実を知ることができなかった。
こちらの住民たちは一年に200億ウォンを稼ぐ全国最大のせり産地を守るために土地収容を拒否し私有地に装備が入ってくることを命がけで阻むと明らかにした。住民キム・ジェソン(46・光州市,光山区,龍鳳洞)氏は「５日前に新聞に載った土地補償公告を見て私たちの土地が編入された事実を知った」として「何の説明も予告もなしに事業を確定し工事を始めることは絶対に受け入れられない」と話した。
川の向こう側の村である光州市南区昇村洞で会った住民たちも、環境破壊を憂慮していた。住民チョン・キガプ(46)氏は「大型堰を築いて底をかき出す方式で川がきれいになるわけがない」として「先に支流の川を再生して灌漑用水路をきれいにしなければならない」と話した。住民チョン・ヨンシク(52)氏も「水を封じ込めて水質を改善できると信じる人はほとんど居ない」として「時間をかけて相談して推進すればという物足りなさが残る」と加勢した。
この日、大邱市,達城郡,求智面と達西区,巴湖洞の間に作られる達城堰工事現場では、民主労総大邱慶北地域骨材(採取)員労組員らが「４大河川事業が数十年間にわたって骨材を採取してきた労働者を仕事場から追い出している」として沈黙示威を行った。慶南地域の市民環境団体らで作られた洛東江守り慶南本部もこの日「河川法上、河川工事施行計画を樹立したり変更する時は、必ず告示しなければならない」として「陜川堰予定地周辺の住民たちを中心に訴訟団を設け工事中止仮処分申請を出す」と明らかにした。
国土海洋部はこの日、栄山江昇村堰をはじめ洛東江の亀尾堰・達城堰・陜川堰など4ヶの堰の臨時防水工事を始めた。12日には漢江の梨浦堰・驪州堰・康川堰、洛東江の咸安堰・江亭堰・漆谷堰・洛丹堰・尚州堰、錦江の扶余堰・錦江堰、栄山江の竹山堰など11ヶの堰を一括着工する。行政中心複合都市(世宗市)内の錦江の金南堰は去る5月先導事業として着工された。国土海洋部は17日頃、達城堰や驪州堰などの地で4大河川再生事業を公式着工し4大河川の16ヶ堰を26ヶ月後の2011年末までに完工する予定だ。
‘4大河川殺し阻止および生命の川守り汎国民対策委員会’はこの日ソウル,世宗路,政府中央庁舎前で記者会見を行い「300億ウォン以上の工事について施行しなければならない予備妥当性調査を回避し実施設計図が出てくる前に工事を始めた」として「４大河川工事は河川法と国家財政法に違反している」と主張した。またこれらは「30兆ウォンを投入する４大河川事業をただの５ヶ月で確定し、また数ヶ月で事前環境性検討と環境影響評価を通過させた」として「該当地域住民たちに通知さえしない狂った速度戦を中断せよ」と要求した。
羅州,昌原/アン・クァノク,チェ・サンウォン記者okahn＠hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/387048.html 訳J.S
