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‘北 意図性’判断により南-北,北-米関係 影響

原文入力:2009-11-11午前08:16:02
韓半島情勢 及ぼす影響は
強硬世論形成され対応程度高まれば関係さらに悪化
南北共に慎重対処すれば北-米対話に大きな影響ない模様

イ・ヨンイン記者

←南北海軍が西海,大青島付近の北方境界線(NLL)海上で交戦した事実が知らされた10日午後、仁川港沿岸旅客ターミナルで市民が関連報道を見守っている。 仁川/連合ニュース

今回の西海交戦は韓半島情勢が対話局面の門を開けようとしている矢先に勃発した武力衝突という点で、ひとまず悪材料として作用することが予想される。直近では今月末から来月の初めにスチーブン・ボズワス米国対北政策特別代表の訪北が予定されている。バラク・オバマ米国大統領は13日からアジア訪問の途につく。とはいえ今回の事件が及ぼす影響の幅と深さは結局、南北当局の状況管理能力と意志にかかっていると専門家たちは指摘した。
まず南北当局が今回の懸案の性格をどのように規定するかが今後の事件の波紋を左右する核心要素になると予想される。

北側が‘意図的に’挑発をしたことが明らかになったり、実体的真実が曖昧な状況で南側当局が北側の意図的挑発に追い込む場合、南北関係はより一層悪化するものと見られる。

北側は今年下半期から北-米関係と南北関係を同時に改善するという目標の下、強力な柔軟ジェスチアーを見せたが南側当局は強硬な対北基調を変えなかった。金剛山・開城観光の再開に対して知らぬフリで一貫してきたし、北側の食糧支援要求にとうもろこし1万t提供という恩着せがましい対応をした。南北首脳会談推進のための秘密接触もあったが、南側の‘先非核化要求’に詰まり進展を見ることができないと知らされた。

このように南側の消極的な姿勢で南北関係が停滞した状態で強行保守世論が高まり、政府が対北強硬対応に出る場合には統制できない状況に陥る。キム・ヨンチョル ハンギョレ平和研究所所長は「保守勢力が南北関係の緊張を作るために意図的行為に押しやり‘わが国海軍が勝利した’とか‘前の政府とは異なり原則通り対応した’という方式で世論を作る場合、北側も強硬対応をするほかはないだろう」と話した。

ひとまず、南北当局の姿勢は比較的慎重な方だ。大統領府関係者は「(北側が)意図を持って先制対応したようだが事前に緻密に計画されたようではない」とし事件拡散を願わないという態度を見せた。北側も10日午後、人民軍最高司令部報道を通じて南側の‘謝罪’と再発防止のための措置を要求したが、後続対応に対しては特別な言及をしなかった。

南北当局が適切な状況管理に注力するならば今回の事件がボズワス特別代表の北訪問に及ぼす直接的な影響は殆どないと予想される。チョン・セヒョン前統一部長官は「国内世論を意識して北-米対話に用心深く接近してきた米国政府がボズワス特別代表の訪北発表だけ残っている状況でUターンをすることは難しいだろう」と見通した。

しかし相変らず南側政府の一部と保守勢力の間では北-米対話を不快がる気流が相当あるのも事実だ。キム・ヨンサム政府時期のように今回の事件を南北間対決という理念的見地から眺め北-米対話を困難に陥らせる道具として活用しようとする雰囲気が支配する場合、北-米対話に否定的影響を及ぼすこともありうる。そうなると同盟との調整を強調する米国が困惑する立場に陥る可能性も排除できない。

イ・ヨンイン記者yyi@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/387049.html 訳J.S