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温室ガス, 政府目標よりさらに減らすことができる

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/385890.html

原文入力:2009-11-04午後10:29:25
緑色委, 15年間に10%縮小可能だが 4%で発表
原油価格など最近統計も反映しない…産業界を意識した模様

チョ・ホンソプ記者

大統領直属の緑色成長委員会が去る8月に発表した国家温室ガス中期縮小目標が排出展望は増やし、減らすことができる量は減らして捉える形で縮小されたことが緑色委内部文書から明らかになった。
国会環境労働委員会キム・ジェユン,キム・サンヒ議員(訳注:共に民主党)は4日、緑色委が政府部署間の異見調整のために作成した文書‘国家温室ガス中期縮小目標の二者択一建議’を公開し「政府が産業界の意見ばかりを反映し縮小目標を最小化しようとしている」と主張した。

緑色委が当初発表した3ヶの縮小目標シナリオは、温室ガスを2005年基準で2020年までに各々△8%増加△凍結△4%減少させる内容だが、この文書は「少なくとも2005年対比10%水準まで縮小可能だと検討された」と明らかにした。産業界と知識経済部などは緑色委の4%縮小シナリオに対し産業競争力弱化を招くとして反発してきた。

緑色委はこの資料で排出展望を編成する際に、産業界が提示した新増設計画をそのまま反映し製造業比重が2020年34.4%に2007年34%よりより大きくなると予想したが、最近の変化を考慮すれば排出展望自体が下落する可能性があると認めた。

また緑色委はシナリオを作成する際に、2020年の原油価格展望を最近展望値のバレル当たり114ドルよりはるかに低い2008年展望値のバレル当たり60ドルを使い、経済成長率も世界的景気低迷を反映していないことが明らかになった。

温室ガス排出量の年平均増加率も2005年から1%以内に落ち安定期に入り込んだのに関わらず2.1%の増加率を仮定したと文書は明らかにした。

産業界が減量可能な縮小量を算定する際にも、新増設計画,使用が可能な技術種類など産業界の意見を土台にし、産業界の負担を減らす代わりに建物・交通部門の縮小量を増やしたと打ち明けた。

緑色委は追加縮小が可能だが当初考慮しなかった温室ガス(縮減)量を建物部門1900万tなど計6000万tと推算した。これは2005年排出量推定値の10%にあたる。

キム・サンヒ議員は「緑色委が当初2005年対比10%を縮小するシナリオまで組んでおいたが、産業界の反発を意識してこれを発表しなかった」とし、「気候変化対応を先導することが経済体質を改善し長期的に国家競争力を強化する道」と話した。
緑色委は5日第6次会議を開き、国家温室ガス縮小目標設定方案と部門別縮小行動を議決する予定であり、来る17日の閣僚会議で縮小目標を最終確定する。

チョ・ホンソプ環境専門記者ecothink@hani.co.kr

原文: 訳J.S