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北朝鮮、台風被害復旧が先…静かに過ぎた「共和国創建記念日」

登録:2019-09-10 09:43 修正:2019-09-10 12:13
労働新聞「被害復旧、自力更生」を督励 
習近平首席「両国の新たな発展を後押し」と祝電送る
北朝鮮の朝鮮中央通信が9日、7日14時頃から8日0時の間に台風13号によって被害が発生したと報道した//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が「共和国創建」記念日(9・9節)である9日を比較的静かに終えた。今年が71周年で、いわゆる「区切りの年」(整周年、5年・10年単位で大々的に記念する年)ではないということもあるが、何よりも台風13号「レンレン」による被害の復旧と民心をなだめることに力を注がなければならない事情が大きく作用したようだ。

 これに先立ち、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は6日、労働党中央軍事委の緊急拡大会議を招集し、党・政・軍幹部たちに「台風の危険が完全になくなるまで、該当地域に出向いて昼夜間の自分の位置を正確に確保」し、被害の予防と復旧に万全を期すよう指示した。労働党の機関紙「労働新聞」は9日付の6面のうち4面の全面を「送配電網の復旧に全力集中」など、台風被害の修復に関連したニュースで埋めた。

 「労働新聞」はこの日の1面トップ記事に載せた「わが共和国は自主で尊厳高く、自力で飛躍する偉大な強国だ」という見出しの4600字の記念社説でも「最短期間内に台風の被害をなくすための闘争に一致団結して立ち向かわなければならない」と訴えた。さらに社説は「自力更生の旗印をさらに高く掲げ、国家経済発展5カ年戦略目標を必ず果たさなければならない」と強調した。

 「労働新聞」は社説とともに1面に、中国の習近平国家主席、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、キューバのラウル・カストロ共産党中央委第1書記が金正恩委員長宛に送った「祝電」の全文を掲載した。習主席は祝電で「私は(金正恩)委員長同志と共に伝統的な中朝親善を継承・発展させ、両国の親善協力関係が新たな歴史的時期にますます発展されるよう後押しするもので、両国と両国の人民により大きな幸福を与える用意がある」と明らかにした。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/909112.html韓国語原文入力:2019-09-09 21:31
訳C.M

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