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北韓にとうもろこし1万t 支援 提案

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/384017.html

原文入力:2009-10-26午後08:24:13
大韓赤十字社 電話通知…統一部 南北協力基金 使用
“離散家族 対面代価”“追加対面 事前誠意”分析分かれる

ソン・ウォンジェ記者

南側が26日、大韓赤十字社(韓赤)を通じてとうもろこし1万tを北韓に支援すると提案した。形式上、韓国赤十字が支援主体だが費用は統一部南北協力基金から出て行くことになり内容的には政府当局次元の支援だ。政府当局者らは北側が今回の提案を受け入れる可能性が高いと展望した。

韓国赤十字はこの日ユ・ジョンハ総裁名義でチャン・ジェオン北側朝鮮赤十字社中央委員長に電話通知文を送り「嬰・乳児,妊産婦などぜい弱階層のためにとうもろこし1万tと粉ミルク20tおよび医薬品を支援する」と通知した。韓国赤十字は「支援品伝達のための実務手続きなどは板門店連絡官を通じて協議していく予定」と明らかにした。今回の支援提案は北側が去る16日、南北赤十字実務接触で人道的支援を南側に公式要請したことに対する返信だ。

政府は北側が今回の提案を受け入れれば直ちにとうもろこし1万tの調達と配送に必要な費用40億ウォン余りに対する南北協力基金執行を議決する予定だ。粉ミルク20t(1億5000万ウォン相当)と医薬品は基金の支援なしで韓国赤十字自らの財源で充当する。チョン・ヘソン統一部スポークスマンは「とうもろこしは外国産で支援することになる」としつつ「先例に照らしてみれば支援まで約30~40日ほどがかかると予想される」と話した。

今回の支援提案を巡り南側が去る赤十字実務接触で提起した追加離散家族対面行事開催のための‘事前誠意の表示’だという分析が出てくる。だがチョン スポークスマンは「純粋人道的な支援であり特定事業に対する代価の意味や他の条件を付けていない」と話した。

北側は昨年5月南側が当局間事前協議を前提に政府次元のとうもろこし5万t支援を提案したが受けなかった。また国民の政府と参加政府では通常、毎年米40万t規模の対北韓食糧支援がなされてきた。しかしある政府当局者は「今回は北が要請したことに対して私たちが民間次元の答を与えるもので、対北韓支援の出口を開くという意味があるだけに北側も受け入れるだろう」と見通した。

一部では規模が過去基準にはるかに至らない点に照らし、今回の支援提案が‘追加対面’よりは去る9月末に開かれた秋夕離散家族対面行事に対する‘事後代価’の性格が強いという見解もある。こういう場合、北側が今回の提案を受け入れるとしても‘追加対面’のためには別途の誠意を南側に要求する可能性もある。

南側は北側が今回の提案を受け入れれば直ちに追加離散家族対面問題を協議するための赤十字実務協議を北側に提案する予定だ。ここで南側が強調する国軍捕虜・拉致問題解決および離散家族対面定例化と北側が望む大規模支援を‘相互主義的’にやりとりする方式の協議に進む可能性は開かれている。しかし核問題解決を最も重要な南北関係懸案と見なす政府方針に照らして、実際に大規模支援が決定されるには北側の6者会談復帰など核問題に顕著な成果が前提にならなければならないという観測が多い。

ソン・ウォンジェ記者wonje@hani.co.kr

原文: 訳J.S