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「7月末より前に」スピード上げる文在寅内閣改造

登録:2019-06-27 09:35 修正:2019-06-27 12:35

李洛淵首相、留任の見通しが優勢  
「首相が新たな陣営の中心を」という気流 
ホン・ナムギ経済副首相も政策の連続性を考慮する雰囲気 
 
政治家出身の長官は大方変わる見込み 
ユ・ウンヘ教育部長官、イ・ゲホ農食品部長官、 
チン・ソンミ女性家族部長官は交代対象 
キム・ヒョンミ国土部長官は留任の見込み…次期首相候補の声も 
 
「元年長官」の交代はどこまで  
チョ・グク民情首席の検証でパク・サンギ法務部長官交代手順 
カン・ギョンファ外交部長官も対象…非核化交渉が影響要因

文在寅大統領が5月29日午前、大統領府与民館の映像会議室で開かれた乙支太極国務会議を主宰している。左はカン・ギョンファ外交部長官//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の“内閣改造”が足早に動きはじめている。21日にキム・サンジョ大統領府政策室長とイ・ホスン経済首席秘書官を電撃任命したのに続き、チョ・グク民情首席秘書官を法務部長官候補群に入れて検証作業を進めている事実も確認された。大統領府の内外では大統領の休暇期間の7月末~8月初め前後に、中幅の内閣改造が行われるという見通しが優勢だったが、内閣改造の時期がさらに早まる可能性があるという話も出ている。大統領府関係者は26日、「7月末改造説」と関連して「少し速度を上げることを念頭に置いて準備作業を進行中」だと話した。

 内閣改造の幅と関連しては、李洛淵(イ・ナギョン)首相の交替が最大の関心事だ。李首相は政府発足以来、安定的に行政府を牽引したという評価だ。李首相は先月、韓国新聞放送編集人協会の討論で「私の役割を私が考えたり要求はしない。ただ、政府・与党に属する人間なので、政府が使いをさせるならばしなければならない」と慎重に述べた。しかし、大統領府と与党では今回の内閣改造に李首相が含まれる可能性は低いとの見方が優勢だ。内閣改造の後、首相が新たな陣容の中心を取り、年末頃に総選挙への出馬や支援に向けて党に復帰しても遅くないということだ。ホン・ナムギ経済副首相も昨年12月に任命されたために留任が有力だ。下半期の経済政策の基調を組んでいるため、政策の連続性という次元で交代してはならないという雰囲気だ。

 政治家出身や政界進出を志した長官らは交代が確実視されている。国会議員であるユ・ウンヘ社会部首相兼教育部長官とイ・ゲホ農林畜産食品部長官、チン・ソンミ女性家族部長官がその対象だ。政界進出を狙うユ・ヨンミン科学技術情報通信部長官も同様だ。

 ただし、キム・ヒョンミ国土交通部長官は留任の可能性が高い。最近、政界でキム長官が総選挙出馬に向けて党に復帰し、後任にキム・スヒョン大統領府政策室長が起用されるという見方が出回ったが、最近は留任で方向が固まったという話が出ている。大統領府関係者は「キム長官は年末まではいるだろう」と話した。一部では推進力と掌握力を備えたキム長官を有力な次期首相候補として取り上げたりもする。与党関係者もその可能性を否定せず、「女性の人物を育てる意味もある」と話した。

 「元年長官」らの去就も注目される。パク・サンギ法務部長官は、チョ・グク民情首席の検証手続きが開始されたことで交代の手続きに入った。カン・ギョンファ外交部長官も、韓米首脳の通話内容流出事件と相次ぐ外交部の綱紀の緩みによる事件のために、今回の内閣改造の対象に含まれるだろうという見方が多いが、南北、朝米の対話局面の再開時点が影響要因になりうる。パク・ヌンフ保健福祉部長官も2年以上職を遂行した状況で、省庁の雰囲気の刷新が必要だという気流がある。韓国保健社会研究院のチョ・フンシク院長、コットンネ大学社会福祉・相談心理学部のイ・テス教授とともに、国民健康保険公団のキム・ヨンイク理事長、キム・ヨンミョン大統領府社会首席秘書官などが後任に取り沙汰されている。

 内閣改造に際して、大統領府参謀陣の再編も行われるとみられる。総選挙出馬希望者たちは8月には党に戻って内部の候補選準備をしなければならないためだ。チョン・テホ雇用首席秘書官とイ・ヨンソン市民社会首席秘書官、区長出身のキム・ヨンベ民情秘書官、キム・ウヨン自治発展秘書官、ミン・ヒョンベ社会政策秘書官、総選挙に出馬した履歴のあるチョ・ハンギ第1付属秘書官、ポク・キワン政務秘書官、キム・ボンジュン人事秘書官などが出馬の準備をすると言われている。

ソン・ヨンチョル、キム・ウォンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/899473.html韓国語原文入力:2019-06-26 20:35
訳M.C