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‘非暴力ロウソクのあかり’暴力鎮圧 国家賠償 判決

原文入力:2009-10-21午後09:42:43
裁判所“YMCA横たわり行動団に治療費等を支給せよ”
抵抗していないのに、こん棒・軍靴…合理性欠如 指摘

ノ・ヒョンウン記者

ろうそく集会が50余日間続いた昨年6月29日明け方、警察が振り回すこん棒と軍靴で400人余りが負傷した。“非暴力”を叫び横たわる市民と乳母車を押して出てきた母親,取材陣など、暴力には例外がなかった。ハン・スンス国務総理が対国民談話を通じ強硬対応方針を発表した翌日に起きた事態だ。

この日の鎮圧は警察が‘攻勢的暴力’を行使したため、より大きな衝撃を投げかけた。市民と衝突したり群衆に押される状況ではなかったのに、警察は歩道に横になり無防備状態の市民を鎮圧用こん棒で殴り軍靴で踏みつけた。 盾をふりかざし打ち下ろす場面も随所で目撃された。

当時、韓国基督教青年会(YMCA)全国連盟イ・ハギョン事務総長は非暴力不服従を叫び‘横たわり行動団’を提案し、80人余りが朝鮮日報社別館から太平路につながる町角で腕組みをして横たわり消極的抵抗をしている状態だった。戦闘警察100人余りが動員された作戦は主目的が検挙でも解散でもなく暴力行使自体と見られるほどだった。イ総長をはじめとする韓国基督教青年会会員9人もこの過程で負傷し病院へ搬送された。

ソウル中央地裁民事合議33部(裁判長 キム・ヨンソク)はイ総長など7人がこの日の警察暴力と関連し国家を相手に出した損害賠償請求訴訟で、治療費と慰謝料を含め計1050万ウォン余りを賠償せよとし、原告一部勝訴判決を下したと21日明らかにした。

裁判所は「特別な抵抗もなく消極的に道路に横たわっていた‘横たわり行動団’に対しこん棒を振り回し足で踏み傷害を加えたことは予測されるデモの危険性に照らし顕著に合理性を失ったもの」として「警察装具の使用などは抵抗の抑制のために必要な限度内で使うように規定されているにも関わらずこれらに傷害を加えたことは職務執行中の違法な行為であり損害賠償責任を負わなければならない」と明らかにした。しかし裁判所は「横たわり行動団も警察進入路に自ら集まった点を勘案し(国家の)損害賠償責任は60%に制限する」と説明した。
イ総長などの代理人であるソ・ドンヨン弁護士は「過剰鎮圧に対し違法性を宣言した判決を歓迎する」とし「ただし損害賠償認定比率で多少不当な点があり控訴可否を議論する」と話した。

ノ・ヒョンウン記者goloke@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/383147.html 訳J.S