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4大河川 稀貴動植物 数十種 危機

原文入力:2009-10-20午前07:29:27
政府保護対策 粗末 指摘

クォン・ウンジュン記者

‘4大河川再生事業’が数十種の天然記念物と絶滅危機種など稀貴動植物保護に悪影響を及ぼすという内容の政府報告書が出てきた。

19日環境部が国会環境労働委員会に提出した‘4大河川環境影響評価検討書’と‘2008年4大河川生態系健康性調査結果’によれば、4大河川工事を前後して魚類17種をはじめ哺乳類・鳥類・両棲類・爬虫類など各種動物および植物の法的保護種(天然記念物,絶滅危機1・2級)に対する精密調査と対策が必要なことが分かった。特にこの報告からは堰の設置により生じうる湿地の損失と棲息地変化による生物多様性変化が憂慮されると指摘されている。

環境部が作成したこの2報告書では4大河川の全てで保護対策準備が緊急な動物としてカワウソ(天然記念物330号)とヤマネコ(絶滅危機1級)が指定された。ヤマネコは4大河川事業と共に川辺に沿って建設される自転車道路と棲息地が一致する。

また4大河川の中で最も多く法的保護種に対する対策が要求される所は洛東江だった。洛東江は魚類のミホチョンゲとコチドンチャゲ,鳥類のハヤブサ,コノハズク,アカハラタカ,爬虫類の草亀など多様な天然記念物と絶滅危機種が棲息していることが明らかになった。洛東江には絶滅危機種1・2級だけで数十種に達した。

しかし環境部報告書が提示する法的保護種に対する保全方案は粗末だという指摘を受けている。一例として環境部は世界で南漢江一帯にだけ自生しているキク科植物のタニャンスクプジェンイ(ヨメナ)の保護方案について‘該当地域を保全したりまたは移植しなさい’と提案している。法廷保護魚種に対しても代替棲息地を用意しろと要求するのに止まった。

これに対しキム・イクス全北大名誉教授(生物科学部)は「生物は一つの場所で数万年以上棲息する」とし「これを人為的に移すことは不可能」と話した。また「環境評価はこういう状況で工事を制限したり防ぐために作られた制度」として「外国であれば工事強行や棲息地移動は考えられないこと」と指摘した。

クォン・ウンジュン記者details@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/382813.html 訳J.S