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大統領府、11月の韓-アセアン首脳会議に金正恩委員長の招請を検討

登録:2019-04-01 23:46 修正:2019-04-02 07:44
「ASEAN諸国と協議し、同意されれば北と招請を話し合う」
ユン・ドハン国民疎通首席=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 大統領府は11月に釜山で開かれる韓国-ASEAN(東南アジア諸国連合)の特別首脳会議に、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を招請することを考慮していると1日、明らかにした。

 大統領府のユン・ドハン国民疎通首席はこの日、記者団に「ASEAN諸国から金委員長招請の話があり、これを議論するだろう」と述べ、「(大統領府内部でも)朝鮮半島の平和のために特別首脳会議に金委員長を招請するのが良いのではないかという議論があった」と明らかにした。ユン首席は「ASEAN諸国とこの点について協議する予定であり、その結果金委員長の招請が必要だと参加国家が同意すれば、これを北と話し合う」と付け加えた。昨年11月にシンガポールで開かれた韓国-ASEANの首脳会議で、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は文在寅(ムン・ジェイン)大統領に「韓国と北朝鮮がそろって特別首脳会議に参加することになれば、特別首脳会議の意義がいっそう生きるはずだ」と話し、金委員長を招請しようと提案した。別の大統領府関係者は「朝鮮半島情勢を鑑みてASEAN側と協議し、この問題を考慮する予定」だと語った。

 この日、大統領府は韓-ASEAN特別首脳会議を11月25日から26日まで釜山で開催すると発表した。

 ユン首席は「文在寅大統領は、今年韓国-ASEANの交流樹立30周年を記念し、ASEAN10カ国の首脳および事務総長を招請して2019韓-ASEAN特別首脳会議を11月25日から26日まで釜山で開催する予定」と説明。「今回の行事は現政権になって韓国で開催される最大規模の国際会議として、今回の会議を通じて過去30年間の韓国とASEANの関係発展状況を評価し、今後30年の未来発展ビジョンを提示する契機になると期待する」と述べ、「新南方政策の各分野別の成果を点検し、新南方政策をよりいっそう互恵的に推進していくための力を強化する契機にするつもりだ」と話した。

 ユン首席はさらに「政府は今回の韓-ASEAN特別首脳会議に関連して初の韓-メコン首脳会議を11月27日に開催し、ASEAN内の代表的な急成長地域であるメコン川流域の国家との協力も画期的に強化していく予定」だと話した。韓-メコン首脳会議参加国はベトナム、タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジアの5カ国だ。

ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/888262.html韓国語原文有入力:2019/04/01 17:08
訳T.W

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