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4大河川自転車道路‘環境破壊主犯’憂慮

原文入力:2009-10-15午後09:39:00
山を削ったり高架道路 計画
周辺稀少動植物に悪影響
楊坪 有機農団地 撤去も

クォン・ウンジュン記者,キム・テヒョン記者

←環境運動連合4大河川特別委会員たちが15日午前、ソウル,陽川区,木洞,韓国放送協会前でこの協会が政府の4大河川事業を批判するラジオ広告に不当な事前検閲を行ったとし糾弾している。 キム・テヒョン記者xogud555@hani.co.kr

親環境交通手段として脚光を浴びている自転車が、政府の‘4大河川再生’事業のために環境破壊の主犯に追い込まれる境遇に置かれた。政府は4大河川事業を通じて川を浚渫し堰を設置した後、川岸に長さ1728kmに達する自転車道路を通す予定だが、この過程で環境破壊が憂慮されるためだ。

15日環境部が国会環境労働委員会所属ホン・ヒドク民主労働党議員に提出した‘4大河川事業環境評価書草案検討意見書’によれば、環境部は「漢江・洛東江・錦江地域の自転車道路設置計画区間に山地が多く自転車道路造成にともなう地形変化が発生する区間に対する予測と共に必要な低減対策を樹立しなければならない」と指摘した。自転車道路建設で地形変化の悪影響が出ることが予想されるという話だ。意見書はまた「山地地域を通過する自転車道路の場合には山を迂回する方案を優先検討し、避けられない場合には橋梁を作りなさい」と注文した。

4大河川自転車道路は川周辺の生物にも被害を与える可能性が高い。環境部は検討書で「建設される自転車道路周辺の絶滅危機動物であるヤマネコを含む水辺動物群に及ぼす影響を勘案しなければならない」と注文した。

4大河川自転車道路の弊害は生態系だけに限定されない。自転車道路が建設される予定の京畿 南揚州市と楊平郡の場合、有機農団地が全て消えることになる。この地域は1971年八堂ダムが建設され上水道保護区域として規制された後、1980年代から農作業を有機農に変え韓国有機農の発源地に挙げられる。

ユ・ヨンフン‘有機農業死守のための八堂対策委員会’常任委員長は「上水源を保護するために有機農業を20年間やってきたが、ここをなくして人々が集まる自転車道路を作るということは理解できない」として「生命の守り手を自負して生きてきた人間として悲嘆に暮れる」と話した。

また首都圏に有機農野菜の30%ほど(業界推算)を供給してきたこちらが消えれば有機農野菜の価格が急騰すると業界は見通している。自転車道路建設が都市家計の支出にも影響を及ぼすことになるわけだ。

自転車道路建設に国民年金が投入されるという疑惑まで起きている。ホン・ヒドク議員は去る6日、環境部国政監査で「イ・ミョンバク大統領が主宰する緑色成長委員会が去る7月に出した‘緑色投資促進のための資金流入円滑化方案’文書によれば、政府が4大河川事業の自転車道路建設などを民間資本事業に切り替え、ここに国民年金など年金基金が主導する‘緑色ファンド’を投じる計画をたてたことが明らかになった」という主張もした。ホン議員は「イ・ミョンバク政府が自転車ネットワーク建設のために2012年までは国費3500億ウォンと地方費1500億ウォンを投資する計画を立てている」として「本格的な建設に入れば費用はこれよりはるかに増加するだろう」と話した。

クォン・ウンジュン記者details@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/382154.html 訳J.S