工場の正常化と団体協約の履行などを求め、ソウル木洞(モクトン)の熱併合発電所の煙突での高空座り込みが6日で421日目となるファインテックの労働者2人が、無期限のハンストに突入した。
金属労組忠南支部のファインテック支会所属のホン・ギタク前支会長とパク・ジュンホ事務長は同日、声明を発表し「今日付で高空座り込みをしている者(ホン・ギタク、パク・ジュンホ)は、無期限ハンストに突入する」とし、「チャ・グァンホ、キム・オクペ、パク・ジュンホ、チョ・ジョンギ、ホン・ギタク、そして共にするすべての同志の連帯闘争で民主労組を死守していく」と明らかにした。
これに先立って、ファインテックの労働者らとスターフレックス(ファインテックの親企業)のキム・セグォン代表は、先月27日から4度にわたって煙突座り込みを終わらせるための交渉を進めたが、意見の隔たりを埋めることができなかった。これまで地上75メートルの高さで間欠的に水と食べ物などの供給を受けてきた両労働者が無期限ハンストを宣言するようになった背景には、今月3日に行われた第4回交渉が失敗したことが大きいとみられる。当時13時間続いたマラソン交渉で、ファインテック支会は従来の要求より一歩後退した「妥協案」を提示したが、スターフレックス側は妥協案のために掲げた「安全装置」に強く反発したという。
核心争点は、ファインテック支会が一歩引いた妥協案を提示しながら掲げたキム代表の法的責任に関する約束だった。労組側は「キム代表が雇用保障に関する合意を履行しない場合、今後法的責任を負うこと約束すべきだ」として、会社の合意不履行に対する“安全装置”を強く求めた。2015年にも労使合意でチャ・グァンホ支会長が408日ぶりに煙突から降りたが、その後会社側が合意を履行しなかった前例があったためだ。しかし、会社側がこれを拒否し、双方ともこれといった成果を得られないまま交渉を終えた。
「スターフレックス(ファインテック)闘争勝利のための共同行動」のキム・ソヨン共同代表は6日、ハンギョレとの電話インタビューで「4度目の交渉の内容に失望したホン前支会長とパク事務長が、他の労組側関係者らと事前協議なしに急にハンストを宣言し、対策会議を進めているところだ」とし、「両労働者が水と食べ物を載せるロープを下ろさなければ、地上で彼らのハンストを防ぐ方法がないから非常に心配だ」と話した。